Ryzen×RadeonのゲーミングデスクトップPC「G-Tune EP-A-6700XT」はどこまでいける?(3/4 ページ)
ゲーミングデスクトップPCで採用例が多いのが、Intel CPUとNVIDIAのGPUという組み合わせだが、マウスコンピューターの「G-Tune EP-A-6700XT」はAMD製のCPUとGPUを採用したユニークな存在だ。実機をチェックした。
Radeon RX 6700 XTの優れた実力を再確認!
それでは、今回の評価機を用いて本製品のパフォーマンスを見てみよう。今回の評価機はG-Tune EP-A-6700XTの標準構成に沿っている。パフォーマンスに影響するBTOオプションはCPUくらいであり、さらに標準構成より低性能のオプションはないので、G-Tune EP-A-6700XTではここで紹介するスコア以上が得られると思ってよい。
まずはCPU性能を見るためにCINEBENCH R23を試した。スコアはCPU(Multi Core)が15275pts、CPU(Single Core)が1570ptsだった。8コア16スレッドなりの高いスコアと言える。ゲーミングにおいては、およそ6コア12スレッドあれば快適と言えるが、8コア16スレッドではそれ以上だ。ゲームだけでなくチャットや配信といったことを同時に行うような使い方も視野に入る。ゲーム以外にも、クリエイティブ作業でこのCPU性能が発揮される。映像や写真、音楽といった趣味が多い人に最適だ。
ゲーム性能を見る標準的なベンチマークの3DMarkでは、DirectX 11のFire Strikeテストで3万546というスコアをたたき出し、DirectX 12のTime Spyでは1万1896と、こちらも高いスコアをマークしている。もちろんフルHD〜WQHD向けで、4Kゲーミングは軽量タイトルに限られるスコアだ。
とはいえ、現在の主流のディスプレイ解像度はまだフルHD〜WQHDクラスだろう。こうしたスタンダードな解像度のディスプレイで、より高い画質でゲームプレイを楽しみたい人に適したパフォーマンスと言える。
3DMarkのスコア | |
---|---|
Time Spy Extreme | 5495 |
Time Spy | 11896 |
Fire Strike Ultra | 8467 |
Fire Strike Extreme | 16494 |
Fire Strike | 30546 |
Port Royal | 5817 |
ゲームタイトルのテストとして、ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークを見てみよう。
比較的軽量なファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、4K(3840×2160ピクセル)、最高品質でも9054ポイントで「快適」評価を得ている。これがWQHDになると1万8009ポイント「非常に快適」、フルHDでは2万2417ポイント「非常に快適」といった具合だ。4Kでのプレイも可能ではあるが、メインはWQHD〜フルHDと考えた方がよいだろう。
ファイナルファンタジーのベンチマークは「快適」評価が30fps前後という基準なので、可能ならそれ以上の評価を得ておいた方がよい。
GPU負荷がより高い、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークは4Kでのプレイはやや重い。WQHDで見ると高品質設定では8543ポイント「快適」評価、標準品質設定では1万882ポイント「とても快適」評価だ。フルHDの場合は高品質設定で1万1368ポイント「とても快適」評価が得られる。
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