Ryzen×RadeonのゲーミングデスクトップPC「G-Tune EP-A-6700XT」はどこまでいける?(4/4 ページ)
ゲーミングデスクトップPCで採用例が多いのが、Intel CPUとNVIDIAのGPUという組み合わせだが、マウスコンピューターの「G-Tune EP-A-6700XT」はAMD製のCPUとGPUを採用したユニークな存在だ。実機をチェックした。
Watch Dogs:Legionでも見てみよう。こちらも、まずはWQHD解像度で最大画質と超高画質を試した。最大画質時は平均63fps、1%低FPSが52fpsなのでプレイ自体は可能だが、できればもう少し余裕が欲しい。
そこで1つだけ設定を落とした超高画質を試すと、平均80fps、1%低FPSが65fpsと余裕を生み出すことができた。WQHDでは余裕のある超高画質で楽しむのがよいのではないだろうか。フルHD/最大画質も試してみたが、こちらは平均84fps、1%低FPSが67fpsなので最高の画質を余裕のあるフレームレートで楽しむことができる。
最後にPCMark 10(Standard)でアプリケーション性能を見ておこう。Overallは8200と十分に高スコアだ。各シナリオで見ると、ホーム用途のEssentialsで1万1036ポイント、ビジネス用途のProductivityで1万20ポイント、コンテンツ制作用途のDigital Content Creationで1万3529ポイントだった。どのシナリオも1万ポイントを超え、ゲームだけでなくホームもビジネスも、コンテンツ制作でも快適な性能が得られると分かる。
コスパも良好なハイエンドゲーミングデスクトップPCの入門機
G-Tune EP-A-6700XTは、Ryzen+Radeon RXというAMD仕様のBTOモデルであり、現状主流と言えるRyzen+GeForce RTXに対し、もう1つの選択肢となる。PC DIY市場を見渡すとグラフィックスカードの供給量は改善傾向にあるものの、まだ望んだ価格ですぐに入手可能な状況とは言い難い。こうした状況下では、選択肢が残されていることが重要になってくる。
Radeon RXの性能は1世代前の5000シリーズで向上し、6000シリーズではリアルタイムレイトレーシングを除けばGeForce RTXの同クラスに並ぶところまで追い付いた。実際のプレイでは各タイトルの最適化にも左右されるとしても、得られるフレームレートで同等が見込めるならば、十分に魅力的だろう。G-Tune EP-A-6700XTは、フルHD〜WQHDで60fpsが得られるPCを今すぐ欲しいといった人に対し、よい選択肢となるのではないだろうか。
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