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プロユースにも耐える性能と機能を備えたクリエイター向けPC「ProArt Studiobook 16 OLED」を試す(2/4 ページ)

ASUS JAPANの「ProArt Studiobook 16 OLED」シリーズは、8コアのRyzenプロセッサとGeForce RTX 3070/3060を備えたクリエイター向けのハイエンドノートPCだ。シリーズ最上位モデルをテストした。

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充実のインタフェースを装備

 通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANとWi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.1を標準で装備する。

 USBは、USB 3.2 Gen 2に対応するType-CとType-Aを2基ずつ搭載している。Thunderboltはサポートしないものの、10Gbpsの転送速度をもつ高速なUSB周辺機器を4基利用できる。

 液晶ディスプレイの上部には、低ノイズ仕様のWebカメラ(92万画素)とクアッドアレイマイクを内蔵している。マイク/スピーカー/ヘッドフォン(接続時)のAIノイズキャンセリング機能も備えており、ビデオ会議もスマートにこなせる内容だ。

 また、顔認証カメラに加えて、電源ボタン一体型の指紋センサーも装備しており、セキュリティを確保しつつ、スピーディーなログインが可能になっている。

 オーディオシステムは、harman/kardonの認定を受けたこだわりの設計だ。音の歪みを抑えるスマートアンプを実装し、大きな音圧で歪みのないサウンドを再生できる。ESS Sabre HiFi DACを内蔵し、3.5mmオーディオジャックでのハイレゾ(Hi-Res)音源出力も可能だ。

ASUS ProArt Studiobook
前面には端子もボタンもない。ボトム中央部に凹みがあって指がかかりやすく、トップカバーは片手でもスムーズに開けられる
ASUS ProArt Studiobook
背面のヒンジの内側に排気口が並ぶ
ASUS ProArt Studiobook
左側面にUSB 3.2 Gen 2(Type-C)×2、HDMI 2.1、DC入力、USB 3.2 Gen 2(Type-A)の各端子に加え、セキュリティロック・スロットが並ぶ
ASUS ProArt Studiobook
右側面にSDメモリカードスロット(SD Express、SDXC、SDHC対応)、3.5mmヘッドフォン/マイク兼用端子、USB 3.2 Gen 2(Type-A)、有線LANの端子が用意される
ASUS ProArt Studiobook
画面上部にWebカメラ(約92万画素)と顔認証対応IRカメラ、クアッドアレイマイクを内蔵する(上)。カメラは物理シャッター付きで、意図せず映像が配信されてしまうことを防げる(下)

色再現性に優れたプロクオリティーの有機ELディスプレイ

 有機ELディスプレイは16型で、4K UHDを超えるWQUXGA(3840×2400ピクセル)の高解像度表示をサポート(画素密度は約283ppi)する。

 表示性能はプロクオリティーのハイスペックで、アスペクト比は16:10だ。色域はDCI-P3比100%(sRGB比133%)、最大輝度550ニト、黒色輝度0.0005ニト、コントラスト比は一般的な液晶ディスプレイの1000倍に相当する100万:1、さらに一般的な液晶ディスプレイの約50倍にあたる0.2msの応答速度、色の正確性を示すデルタE値は2以下といった内容を誇る。

 さらに、HDRコンテンツを一定以上の水準で表示できることを示すVESAの「DisplayHDR 500 True Black」認証を取得済みだ。色再現性に関しては、カラーサイエンス大手のPANTONE、およびCalMANの認証を取得している。

ASUS ProArt Studiobook
「4K(4K UHD)」よりも広い3840×2400ピクセルの16型有機ELディスプレイを搭載する。応答速度が0.2ms、色域はDCI-P3相当(sRGB比133%)をカバーする。アスペクト比が16:10と縦に長めなのも特徴だ

 この有機ELディスプレイは、スペクトルの調整により、色の精度に影響を与えずブルーライトを通常の約70%低減しており、目への負担も少ないという。こちらについてもドイツの認証機関であるテュフラインランド認証を取得する裏付けがある。

 有機ELディスプレイの課題である「焼き付き」についても対策を用意している。焼き付きは素子が長時間同じ明るい色を表示させることが原因なので、それを防止するための特別なスクリーンセーバーを用意するとともに、Windows 11の設定で「ダークモード」および「タスクバーを隠す」を標準にする工夫もなされている。

 必ずしもこの設定で使い続けなければいけないわけではないが、標準設定で使い続けることが多いユーザーが多いことを考慮しての配慮だろう。これに加えて、Samsungの焼き付き防止技術も導入している。これは劣化した素子を検出してその素子への電流を増加させることで低下した光量を補い、正常な色を表示するという。

ASUS ProArt Studiobook
画面の角度はここまで開く。視野角が広く、どの角度でもくっきりした表示だ
ASUS ProArt Studiobook
エックスライトのi1 Display Pro/i1 Profilerでの測定結果
ASUS ProArt Studiobook
i1 Profilerで作成したICCプロファイルをColor AC(Phonon氏・作)で表示させた。本製品の色域は一番外側の実線で、外側の点線がDCI-P3、内側の点線がsRGBの色域を示す。DCI-P3を大きく上回り公称スペック以上の色域を持っていることが分かる

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