新たなメインストリームGPUを目指して――「Radeon RX 6500 XT」搭載グラボは1月21日11時から販売開始:実は6nmプロセス(2/2 ページ)
AMDが、新型GPU「Radeon RX 6500 XT」を搭載するグラフィックスカードを1月21日11時から販売することを発表した。それに先立って、AMDが同GPUの詳細を説明するイベントを開催したのでその模様をお伝えする。
「最新CPU×PCIe 4.0」なPCなら確実にパフォーマンスアップ
Radeon RX 6500 XTは、(米国での想定販売価格通りなら)手頃な価格でGeForce GTX 1650やRadeon RX 570からのアップグレードを果たせるGPU……ということになるのだが、実際にどのくらいのパフォーマンスを発揮するのだろうか。AMDが自社で実施したベンチマークテストの結果を見てみよう。
比較用のPCはRyzen 5 5600X(3.7GHz〜4.6GHz、6コア12スレッド)、16GBメモリ(DDR4-3600)、Windows 10 Pro(64bit版)という構成で統一し、GeForce GTX 1650、Radeon RX 570とRadeon RX 6500 XTの3種類のGPUを使ってゲームにおける最大フレームレートを比較したという。Radeon RX 6500 XTについては「Smart Access Memory(SAM)」(※3)を有効化したそうだ。
(※3)CPUがPCI Expressバスを介してグラフィックスメモリに直接アクセスする機能(PCI Express規格上は「Resizable BAR」と呼ばれる)
AMDが特筆した2タイトルにおける最大フレームレートは、以下の通りとなったという。
- Farming Simulator 22(1080p/高画質設定)
- Radeon RX 570:92fps
- GeForce GTX 1650:81fps
- Radeon RX 6500 XT:115fps
- Halo Infinite(1080p/高画質設定)
- Radeon RX 570:51fps
- GeForce GTX 1650:71fps
- Radeon RX 6500 XT:80fps
他の主要なゲームタイトルでも、GeForce GTX 1650比で最大フレームレートが平均で33%改善したという。最新のCPUとSAMが利用できる環境という前提条件こそあるが、Radeon RX 6500 XTはRadeon RX 570やGeForce RX 570よりも良好なパフォーマンスを発揮できるようだ。
FSRやAnti-Lagを使えばより快適なゲーミング
既存のRadeon RX 6000シリーズと同様に、Radeon RX 6500 XTはリアルタイムレイトレーシング(RT)、超解像技術「AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)」や入力の抑制機能「Radeon Anti-Lag」に対応している。
FSRに対応するゲームであれば、FSRを有効化するとフレームレートをさらに向上できる。FSR非対応のゲームについても、後日対応予定の「Radeon Super Resolution(RSR)」を利用することでフレームレートを改善できるという。
Radeon RX 6500 XTはRadeon RX 570からの乗り換えにふさわしいのか――後日、そのことを確かめるレビューを実施する予定である。楽しみにしていてほしい。
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