Lenovoが新型ゲーミングノートPCを発表 ワイヤレス充電対応のゲーミングマウスも:MWC Barcelona 2022
LenovoがエントリークラスのゲーミングノートPCの新モデルを発表した。最新の第12世代Core-HプロセッサまたはRyzen 6000Hプロセッサを搭載しており、前者はIntel Arc Graphics内蔵構成も用意する。合わせて、ワイヤレス充電に対応するワイヤレスゲーミングマウスも投入される。
Lenovoは2月28日(中央ヨーロッパ時間)、15.6型/16型ゲーミングノートPC「IdeaPad Gaming 3i Gen7」「IdeaPad Gaming 3 Gen 7」と、ゲーミングに特化したワイヤレスマウス「Lenovo Legion M600s Qi Wireless Gaming Mouse」を発表した。いずれも6〜7月にかけて順次販売が始まる予定だ。
なお、これらの製品の日本における展開は未定となっている。
IdeaPad Gaming 3i Gen7/IdeaPad Gaming 3 Gen7の概要
IdeaPad Gaming 3i Gen7とIdeaPad Gaming 3 Gen7は、同じボディーを共有するエントリークラスのゲーミングノートPCだ。IdeaPad Gaming 3i Gen7は第12世代Core-Hプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)を搭載するIntelモデル(「i」は「Intel」を意味する)で、IdeaPad Gaming 3 Gen7は、Ryzen 6000Hシリーズを搭載するAMDモデルとなる。いずれも最小構成の想定販売価格は1099ユーロ(約14万2000円)に設定されている
IdeaPad Gaming 3i Gen7(6月発売予定)
Intelモデルは、外部GPUをNVIDIAの「GeForce RTX 30 Laptopシリーズ」かIntelの「Intel Arc Graphics」から選択できる。GeForce RTX 30 Laptopシリーズの構成では、モデルによって以下のいずれかを搭載している。
- GeForce RTX 3050 Laptop
- GeForce RTX 3050 Ti Laptop
- GeForce RTX 3060 Laptop
先述の通り、CPUは第12世代Core-Hプロセッサで、モデルによって以下のいずれかを搭載している。
- Core i5-12450H(Pコア:4コア8スレッド/Eコア:4コア4スレッド)
- Core i5-12500H(Pコア:4コア8スレッド/Eコア:8コア8スレッド)
- Core i7-12650H(Pコア:6コア12スレッド/Eコア:4コア4スレッド)
- Core i7-12700H(Pコア:6コア12スレッド/Eコア:8コア8スレッド)
メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMで、最大で32GBまで搭載できる。ストレージはPCI Express 3.0/4.0接続のSSDとなる。OSはWindows 11 ProまたはWindows 11 Homeをプリインストールする。
ディスプレイは15.6型モデルはアスペクト比16:9、16型モデルはアスペクト比16:10のIPS液晶で、モデルによって以下のいずれかのスペックのものを搭載している。
- 15.6型モデル
- フルHD(1920×1080ピクセル)、最大輝度250ニト、最大リフレッシュレート120Hz
- フルHD、最大輝度300ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー
- WQHD(2560×1440ピクセル)、最大輝度350ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー
- 16型モデル
- 1920×1200ピクセル、最大輝度350ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー
- 2560×1600ピクセル、最大輝度500ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー
画面上部には、シャッター付きのWebカメラを搭載している。15.6型モデルはHD(1280×720ピクセル)、16型モデルはフルHDの撮影に対応するセンサーを搭載している。
ポート類は、左側面にUSB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子を、背面にUSB 3.1 Type-C端子(※1)、HDMI 2.0出力端子、有線LAN端子と電源入力端子を備える。USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねている。
(※1)外部GPUがGeForce RTX 3050/3050 Ti Laptop、Intel Arc GraphicsのモデルはThunderbolt 4(USB4)端子となる
無線通信は、Bluetooth 5.0以上(※2)と、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)またはWi-Fi 5(IEEE 802.11ax)に対応する。
(※2)バージョンは搭載するモジュールとOSの組み合わせによって異なる
バッテリー容量は15.6型モデルが45Whまたは60Wh、16型モデルが71Whとなる。ボディーサイズと最軽量構成の重量は以下の通りとなる。
- 15.6型モデル
- サイズ:約359.6(幅)×266.4(奥行き)×21.8〜25.9(厚さ)mm
- 重量:約2.4kg
- 16型モデル
- サイズ:約359.6(幅)×277.8(奥行き)×20.9〜25.9(厚さ)mm
- 重量:約2.5kg
IdeaPad Gaming 3 Gen7(7月発売予定)
AMDモデルは、モデルによって以下のいずれかのAPU(GPU統合型CPU)を搭載している。
- Ryzen 5 6600H(3.3GHz〜4.5GHz、6コア12スレッド)
- Ryzen 7 6800H(3.2GHz〜4.7GHz、8コア16スレッド)
外部GPUはモデルによってGeForce RTX 3050 LaptopまたはGeForce RTX 3050 Ti Laptopを搭載している。ディスプレイは15.6型モデルはアスペクト比16:9、16型モデルはアスペクト比16:10のIPS液晶で、モデルによって以下のいずれかのスペックのものを搭載している。
- 15.6型モデル
- フルHD、最大輝度250ニト、最大リフレッシュレート120Hz、FreeSync Premium対応
- フルHD、最大輝度300ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー、FreeSync Premium対応
- 16型モデル
- 1920×1200ピクセル、最大輝度350ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー、Free Sync Premium対応
- 2560×1600ピクセル、最大輝度500ニト、最大リフレッシュレート165Hz、sRGB 100%カバー、Free Sync Premium対応
他の主要な仕様は、先述のIntelモデルと同様だ。
Legion M600s Qi Wireless Gaming Mouse(7月発売予定)
Legion M600s Qi Wireless Gaming Mouseは、USBドングルとBluetooth 5.0接続に対応するワイヤレスゲーミングマウスで、その名の通りQi(チー)規格のワイヤレス(非接触)充電に対応していることが特徴だ。想定販売価格は99.99ユーロ(約1万2900円)となる。
光学センサーは「PixArt 3370」を採用し、解像度は最大1万9000DPI、最大移動速度は400IPSとなっている。マウスボタンは最大8000万クリックの耐久性を備え、合計6個のプログラマブルボタンを搭載する。
内蔵バッテリーの最大持続時間は70時間で、充電はUSB Type-CケーブルまたはQi規格のワイヤレス充電パッドで行える。USB Type-Cケーブルで充電した場合、2時間でフル充電となる。急速充電に対応しているため、10分で10時間分の充電を行うことも可能だ。
サイズは約12.77(幅)×61.37(奥行き)×38.3(高さ)mm、重量は約75gとなる。付属するUSB Type-Cケーブルの長さは約1.8mだ。
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