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1度使ったらもう戻れない? ゲーミングマウス「TUF Gaming M4 Wireless」を仕事で使う(1/3 ページ)

ASUS JAPANの「TUF Gaming M4 Wireless」は、6ボタンのワイヤレスゲーミングマウスだ。ゲームプレイはもちろん、仕事用としても便利に使える。実機を試してみた。

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 形状やサイズ、接続方式から価格帯もピンからキリまであるのがマウスだ。会社支給のものだと、コストを優先してPCとのセット品か、1000円程度のエントリーモデルになりがちだ。選定基準としても、せいぜいが接続方式(有線/Bluetooth)と戻るボタンがあるかどうか、くらいではないだろうか。

 しかし、マウスにはその他にも使用感に直結するスペックがいくつもある。少しでも今の入力環境にストレスを感じているのなら、会社に稟議(りんぎ)を出したり、あるいは自腹を切ってでもこだわりマウスを購入したりしてみてはどうだろうか。

M4 Wireless
ASUS JAPANのゲーミングマウス「TUF Gaming M4 Wireless」。ゲーム用ながら、実は仕事や日常使いのマウスとしても非常に有用だ。左右両利き用で、表面は「ASUS抗菌ガード」加工が施されている

作業環境の向上に手間暇をかける価値はある?

 オフィスでの仕事では一般に企業側が用意した環境、機器を使用することがほとんどだろう。テレワークにおいてもそれは同様だと思われるが、オフィスと同等あるいはそれ以上の環境が再現できているケースは多くない。

 デスクや椅子といった備品類から、ネットワークなど、従業員が1カ所に集まって業務を行うことを前提とした環境構築を、個人単位で再構築するのはコストがかかる。例え会社から支援金が出たとしても、それでまかなえるケースはまれだ。

 コワーキングスペースでの執務やワーケーションなど、働く場所に自由度を与えるためにポータビリティーを重視すれば、PC本体にディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイスを内蔵したノートPCをコアとした環境となることは必然である。

 しかし、ノートPCはなまじそれだけで一通りの操作/業務が可能であるだけに、コストを気にする企業側としては操作性や快適さについては二の次となりがちだ。仕事に必要なものを企業がコスト負担することは当然であっても、そもそもそれが必要なものかどうかの判断は厳しめになる。

 そうなると、より快適で、より生産性を向上させる周辺機器を自費あるいは稟議を上げて購入し、それを業務に利用することも選択肢として上がってくる。1日8時間以上を費やすアクティビティーのストレスを減らすことは、QOL(Quality of Life)にも影響を及ぼす。快適な周辺機器の導入で人生の質が上がるとすれば、結果としては非常に良いコストパフォーマンスとなるし、業務にも好影響を及ぼすはずだ。

 そこで今回お勧めしたいのが、ASUS JAPANのゲーミングマウス「TUF Gaming M4 Wireless」(以下、M4 Wireless)である。6ボタンのワイヤレスマウスで、ボディーサイズは約64(幅)×126(奥行き)×40(高さ)mm、重量は約62g(乾電池を除く)と軽い。

M4 Wireless
「TUF Gaming M4 Wireless」のパッケージ

仕事に求められるマウスとは?

 ノートPCで広く採用されているタッチパッドに比べ、マウスの方が操作性が良いと感じる人は多い。その中でも、フィーリングを重視するのであれば、あえてゲーミングマウスをプッシュしたい。その理由は次の通りだ。

1. 正確かつスピーディーな操作

 ゲーミングマウスは大きくMMO用とFPSゲーム用に分類されるが、どちらも手の動きが正確かつスピーディーにPCに反映され、直感的な操作が可能だ。

 その目安となるスペック値が、DPIとレポートレートだ。DPIは移動量1インチあたりのドット数を表し、1000DPIの場合は1インチ(2.54cm)動かすことで1000ピクセルの移動になる。平均的なマウスは800〜1600DPIくらいが多いようだが、ゲーミングマウスは1万DPI以上を設定できるものも少なくない。

 レポートレートはポーリングレートともいい、1秒間に何回、マウスからPCに情報を送るかという頻度を表す。125Hzの場合は1秒間に125回、1000Hzの場合は1秒間に1000回情報を送る。

 例えば、8ミリ秒で左右に振った場合、125Hzの場合は動きを検出できないが、1000Hzでは往復する動きを8回分の情報でPCに送ることができる。もっとも、そのような動きが人類に可能なのか、それをPC側が処理できるのか、という点はあるが、コンポーネントそれぞれにマージンがあることはトータルでの性能向上にもつながる。

 M4 Wirelessは100DPI〜1万2000DPI、ポーリングレート125〜1000Hzに対応する。通常のマウスと比べて1桁違う、正確でスピーディーな操作の読み取りが可能だ。

M4 Wireless
DEVICETESTで、筆者が普段使用しているマウスのポーリングレート(レポートレート)を計測したところ、135Hzあたりで安定した
M4 Wireless
こちらは、M4 Wirelessを初期設定状態で計測した場合。最大レートは1050Hzに達しているが、そこまで達するにはかなり素早くマウスを動かし続ける必要がある

2. 手の負担が少ない

 マウスの移動操作は水平移動と切り返しであり、滑りの良さと本体の軽さが手の負担に直結する。

 滑りの良さはデスク面と、デスク面に直接触れるマウス底面によって決まる。デスク面はマウスパッドを使うことで改善を期待できるが、滑りの良いマウスであれば利用場所を選ばないというメリットがある。

 M4 Wirelessのマウスフィートは、100%PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)だ。PTFEはテフロンという商標で知られるフッ素樹脂で、固体の中では最も摩擦係数が小さい(約0.04)。通常のマウスでの採用はほとんどない一方で、ゲーミングマウスでは主流となっている素材だ。その中でも純度100%のPTFEは充てん剤を含んでおらず、最高の潤滑性を示す。

 M4 Wirelessには左右ボタンの下と下部に加え、中央のセンサー周辺にもエッジ加工されたマウスフィートが貼られている。そのため、力を入れたときやマウスパッドが沈みこんでも底面が干渉せず、安定した軽い操作が行える。

M4 Wireless
マウスフィートは100%PTFEだ。上下の他、中央センサー部周囲にも配置されており、マウス底面とデスク面が干渉しにくい

 また、切り返しにも影響する本体の重量はわずか約62g(乾電池、ドングル除く)と軽い。単3形乾電池1本で動作するが、単4型乾電池に付属の電池ケースを装着して使用することで、より軽量にできる。手元の電池を入れて測ってみたところ、単3形使用時は85g、単4形+ケースは77gだった。手になじみやすい中型サイズでありながら、小型のマウス並みの軽さだ。

M4 Wireless
付属品の一覧。USBレシーバーに加え、単4形乾電池を単3形サイズにアップするケースがセットになる
M4 Wireless
ケースを使用して単4形乾電池を入れたところ。手前にはUSBレシーバーを内蔵するスペースもある
M4 Wireless
手になじみやすい中型サイズだ

 実際に使用してみると、マウス自体の軽さもさることながら、移動操作に必要な力がかなり小さくて済むことに驚かされる。特に沈み込みのないデスクや、固めのマウスパッドだとその傾向が顕著だ。

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