ロジクールのワイヤレス約60%キーボード最新2モデルをチェックした(1/2 ページ)
ロジクールの新USBレシーバー「Logi Bolt」に対応した、無線タイプの約60%キーボード2モデルをチェックしてみた。
前回の記事では、ロジクールの静音ワイヤレスマウス「Signature M650」を中心に、UnifyingからLogi Boltへと同社の接続方式が移行しつつあることに触れた。ここでは、同じくLogi Boltをサポートした同社の最新キーボードを見ていこう。
薄型軽量の約60%キーボード「MX KEYS MINI」
まず「MX KEYS MINI」は、2021年11月に発売された約60%キーボードだ。先行製品となる「MX KEYS」のテンキーレスモデルだが、MX KEYSと同様に、キーピッチが約19mm、キーストロークを約1.8mmのパンタグラフキーを採用する。
キートップ中央がくぼんでおり、短い押し込み距離にも関わらずキーを個別に認識しやすく、打ちやすい。MX KEYSからはテンキーのみではなく、テンキーとフルキーの間にある、カーソルキーやインサートキーなどのスペースも削られているため、最上列/最下列などのキー配列には違いが見られる。テンキーレスキーボードでのカーソルキーの配置には各メーカーとも苦労するところだと思うが、MX KEYS MINIのカーソルキーは縦が半分のスペースと、かなり小さい。
ボディーサイズは約295.99(幅)×131.95(奥行き)×6〜20.97(厚さ)mm、重量も公称値で約506.4g、実測値で499.5gと軽量だ。
ボディーの厚さが約6〜20.97mmとなっているが、この最厚部分はバッテリーを内蔵した部分で、キーボードに傾斜を与えるスタンドの役割も果たす。ほとんどの部分は約6mmと非常に薄型ながら剛性が高く、安定したタイピングが可能だ。ミニマムでスタイリッシュなデザインに加え、内蔵の近接センサーによって指を近づけるとバックライトのイルミネーションが点灯する。
ボディーカラーはグラファイト、ペイルグレー、ローズの3種類が用意されており、Windows 10だけでなくmacOS(10.15以降)、Chrome OS、Linux、iOS(13.4以降)、iPadOS(14以降)、Android(5.0以降)でも使用できる。
本製品はリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、バックライトオフ時で最長5カ月、オン時は最長10日間駆動する(充電時間は約4時間)。バッテリーの充電は付属のUSB Type-A→USB Type-Cケーブルで行うが、PCとの有線接続は非対応だ。
なお、直販のロジクールオンラインストアでの価格は1万3860円(税込み、以下同様)となる。
MX KEYS MINIはBluetooth/Logi Bolt両対応モデルではあるが、Logi Boltレシーバーは付属しない。そのため、Logi Boltで接続する場合には別途レシーバーを購入する必要がある。既に他のLogi Bolt接続機器がある場合以外は、Bluetoothでの接続を選択することになるだろう。
メカニカルキーを採用しZ世代を狙った約60%キーボード「POP KEYS」
ほぼ同時期に発売された「POP KEYS メカニカルワイヤレスキーボード(K730)」(以下、POP KEYS)もまた、Logi Boltに対応した約60%キーボードで、直販価格は1万1000円となる。
POP KEYSはスタイリッシュなMX KEYS MINIとは打って変わり、パープル/イエロー/ローズといったカラーバリエーション、タイプライター風の丸いキートップを持つポップなデザインが特徴のキーボードだ。POP KEYSの最右列には5つの絵文字キーが並んでおり、さらに交換用絵文字キーが4つ付属するなど、同社としては珍しく、Z世代をターゲットにしたモデルでもある。
ポップな色合いとデザインに加え、軽快なタイプ音が特徴的な茶軸メカニカルキースイッチ(タクタイル)を採用するなど、職場によっては少々利用をはばかられるキーボードだが、こういった趣味に全振りした製品も使えるところが、在宅勤務のいいところでもある。
バッテリーは単4形乾電池2本を使用し、電池寿命は最大36カ月となる。ボディーサイズは約321.2(幅)×138.47(奥行き)×15〜35.4(厚さ)mmで、重量は約779g(単4形乾電池2本込みの実測値は約804g)だ。
MX KEYS MINIに比べると約1.6倍の重さがあること、キートップが丸く、厚みがあるためにバッグにそのまま入れたりすると他の小物に引っかかりやすいことから、あまり持ち歩きには向いていないように感じた。
どちらのキーボードもマルチデバイスに対応しており、F1〜F3キーにそれぞれ接続先の機器を割り当てることができる。また、リモート会議に有用なマイクのミュートキーがあるのもうれしいポイントだ。
Microsoft TeamsやZoomではCtrl+Shift+Mでミュート/ミュート解除が行えるが、アプリケーションがアクティブになっている必要がある。キーボードのミュートキーを使えば、ビデオ会議をしながら資料を確認していても、即座にミュート/ミュート解除が可能だ。
このマイクミュート/ミュート解除機能は、同社のユーティリティー「Logicool Options」「Logicool Options+」を利用すれば、マウスなどにも設定できるのではないかと期待したが、確認した限りではキーボードのみの対応のようだ。OSから認識されるデバイスの種類に依存する機能なのかもしれない。
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