「ThinkPad」の2022年モデルが日本上陸 夏までに順次発売(3/3 ページ)
レノボ・ジャパンが、2022年1月から順次グローバル発表されてきたThinkPadの2022年モデルを投入する。Ryzen 6000シリーズを搭載するモデルは新しいセキュリティプロセッサ「Microsoft Pluton」を利用可能で、第12世代Coreプロセッサを搭載するモデルは「Tile」による紛失時捜索に対応している。
ThinkPad Tシリーズ
パフォーマンスを重視する「ThinkPad Tシリーズ」では、全モデルのディスプレイのアスペクト比が16:10となった。そのため、15型台の「ThinkPad T15」に代わって、16型台の「ThinkPad T16」が仲間入りしている。
ThinkPad T14 Gen 3/T16 Gen 1(5月中旬/6月上旬受注開始予定)
「ThinkPad T14 Gen 3」はクラムシェルタイプの14型モデルの第3世代となる。「ThinkPad T16 Gen 1」は、先述の通りThinkPad T15に代わるクラムシェルタイプの16型モデルの初代製品だ。いずれもRyzen 6000シリーズを搭載する「AMDモデル」と第12世代Coreプロセッサ搭載を搭載する「Intelモデル」が用意される。CTOモデルの受注開始は、AMDモデルが5月中旬から、Intelモデルが6月上旬からを予定している。
モバイル通信モジュールは、5G/LTE対応(Cat.20:eSIM付き)またはLTE対応(Cat 16:eSIMなし)のものを選べる。
ThinkPad T14s Gen 3(6月中旬受注開始予定)
「ThinkPad T14s Gen 3」はクラムシェルタイプの14型スリムモデルの第3世代となる。Ryzen 6000シリーズを搭載する「AMDモデル」と第12世代Coreプロセッサ搭載を搭載する「Intelモデル」が用意されており、いずれもCTOモデルの受注開始は6月中旬を予定している。
モバイル通信モジュールは、5G/LTE対応(Cat.20:eSIM付き)またはLTE対応(Cat 16:eSIMなし)のものを選べる。
ThinkPad Lシリーズ
コストパフォーマンス(費用対効果)を最重要視する「ThinkPad Lシリーズ」では、13.3型モデルのディスプレイがアスペクト比16:10となった他、持ち運びやすさを改善するために、14型モデルや15.6型モデルも含めて110〜220gの軽量化(最軽量構成同士の比較)を果たしている。
ThinkPad L13 Gen 3/L13 Yoga Gen 3(4月下旬/5月下旬受注開始予定)
「ThinkPad L13 Gen 3」はクラムシェルタイプの13.3型モデルの第3世代で、「ThinkPad L13 Gen 3 Yoga」はThinkPad L13 Gen 3をベースにコンバーチブルタイプの2in1としたモデルの第3世代だ。いずれもRyzen 5000シリーズを搭載する「AMDモデル」と第12世代Coreプロセッサ(Uシリーズ)を搭載する「Intelモデル」が用意される。CTOモデルの受注開始は、AMDモデルが4月下旬、Intelモデルが5月下旬を予定している。
メインメモリの容量は8GB、16GB、32GBから選択できる(増設/換装不可)。ストレージはPCI Express接続のSSDとなる。
ディスプレイは13.3型IPS液晶で、最大解像度はWUXGAとなる。CTOモデルでは以下のパネルから選択できる。
- ThinkPad L13 Gen 3
- 非光沢、最大輝度300ニト
- 非光沢、最大輝度300ニト、sRGB 100%カバー
- 非光沢、最大輝度300ニト、タッチ対応
- 非光沢、最大輝度300ニト、タッチ対応、電子プライバシーフィルター付き
- ThinkPad L13 Yoga Gen 3(タッチ/ペン対応)
- 反射抑制、最大輝度300ニト、sRGB 100%カバー
- 反射抑制、最大輝度500ニト、電子プライバシーフィルター付き
CTOモデルでは、WebカメラはHD撮影に対応するものと、フルHD撮影と顔認証に対応するものから選べる。指紋センサーは搭載の有無を選択可能だ(搭載する場合は電源ボタンに統合)。
ポート類は、左側面にUSB Type-C端子(※5)、USB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にHDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子(常時電源供給対応)とUSB 3.1 Type-C端子を備える。USB Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応する。オプションでLTE規格のモバイル通信も搭載できる。
(※5)IntelモデルはThunderbolt 4規格、AMDモデルはUSB 3.1規格
ThinkPad L14 Gen 3(4月12日/5月中旬受注開始予定)
「ThinkPad L14 Gen 3」は、クラムシェルタイプの14型モデルの第3世代となる。Ryzen 5000シリーズを搭載する「AMDモデル」と第12世代Coreプロセッサ(PシリーズまたはUシリーズ)を搭載する「Intelモデル」が用意される。Intelモデルには外部GPUとして「GeForce MX550」を搭載する構成もある。受注開始は、AMDモデルが4月12日から、Intelモデルが5月中旬を予定している。
メインメモリの容量は8GB、16GB、32GBから選択できる。ストレージはPCI Express接続のSSDとなる。
ディスプレイはアスペクト比16:9の14型液晶で、CTOモデルでは以下のパネルから選択できる。
- HD(1366×768ピクセル)TN液晶、非光沢、最大輝度220ニト
- フルHD IPS液晶、非光沢、最大250ニト
- フルHD IPS液晶、非光沢、最大400ニト
- フルHD IPS液晶、非光沢、最大300ニト、タッチ対応
CTOモデルでは、WebカメラはHD撮影に対応するものと、フルHD撮影と顔認証に対応するものから選べる。指紋センサーは搭載の有無を選択可能だ(搭載する場合は電源ボタンに統合)。
ポート類は、左側面に有線LAN(1000BASE-T)端子、USB Type-C端子×2(※6)、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子(常時電源供給対応)とイヤフォン/マイクコンボ端子を、→側面にUSB 3.0 Type-A端子を、背面にmicroSDメモリーカードスロットを備える。USB Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応する。オプションでLTE規格のモバイル通信も搭載できる。
(※6)IntelモデルはThunderbolt 4端子+USB 3.0 Type-C端子、AMDモデルはUSB 3.1 Type-C端子+USB 3.0 Type-C端子
バッテリー容量は42Whと57Whから選択できる。最軽量構成のボディーサイズは約325.4(幅)×217(奥行き)×19.63(厚さ)mmで、重量は約1.39kgとなる。
ThinkPad L15 Gen 3
「ThinkPad L15 Gen 3」は、クラムシェルタイプの15.6型モデルの第3世代となる。基本的にはThinkPad L14 Gen 3の画面を大きくしたモデルという位置付けで、ディスプレイのサイズと仕様、キーボードのテンキーの有無以外はおおむね同一仕様となっている。受注開始は、AMDモデルが4月12日から、Intelモデルが5月中旬を予定している。
ディスプレイは15.6型IPS液晶で、最大解像度はフルHDとなる。CTOモデルでは以下のパネルから選択できる。
- 非光沢、最大輝度250ニト
- 非光沢、最大輝度300ニト、タッチ対応
最軽量構成のボディーサイズは約366.5(幅)×250(奥行き)×21.7(厚さ)mmで、重量は約1.76kgとなる。

ThinkPadといえば“黒”だが、2022年モデルは一部を除き色味が少し変わっている。ThinkPad L15 Gen 3(右)とThinkPad L15 Gen 2(左)を並べてみたが、こうすると違いがよく分かる
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レノボ・ジャパンの大和研究所の新リーダーとして、IBM時代からThinkPadの開発に携わってきた塚本泰通執行役員が就任した。ThinkPadといえば、2022年に登場から30周年を迎える。同社は、ThinkPadの30周年に向けた「仕込み」をしているようだ。