在宅ワーク用ブースの決定版! サンワサプライ「パネルデスク」を試す(2/2 ページ)
サンワサプライから、在宅ワークを強力に支援してくれる製品が登場した。自ら組み立てて完成させる「パネルデスク」を組み立てて試し、分かったことをお伝えする。
とてもしっかりしていて使いやすいデスク
本製品の試用を始めてから3週間程度がたつのだが、とても使いやすいという印象だ。いくつものパネルに分けて作られているが、何本ものボルトで固定されており安定感は抜群。筆者は15.6型のノートPCをメインで使っているので、それをデスクに広げて使おうと思っていたのだが、天板の奥行きが約545mm、幅が約748mmもあるおかげで机上はゆったりとしており、しかも耐荷重は20kgある。
それであれば大丈夫だろうと、試しに手持ちの27型の4K(3840×2160ピクセル)対応ディスプレイを置いたところ、かなり使い心地がよくなった。
そこでノートPCを下棚に置いてケーブルを上に取り回し、27型のディスプレイをメインで使うスタイルに変更した。画面サイズが大幅にアップしただけでなく、ノートPCはフルHD(1920×1080ピクセル)だったので、これまでよりも広い4Kの解像度で使っていることも合わせて、PCでの作業効率がかなり向上した。
下棚の奥行きは約250mm、耐荷重は10kgなので、ミドルタワーなど大型のデスクトップPCを置くのは厳しいが、ノートPCや小型のデスクトップPCであれば大丈夫だ。ミドルタワーケースを足元に置くのもありだが、ケースのサイズによっては設置スペースが少し足りなくなり、若干窮屈になる印象だ。
それにしても、この天板の広さはとても快適である。27型のディスプレイを置いても他に資料を広げるスペースを十分に確保でき、仕事もしやすい。筆者は60%タイプの小型キーボードを使っているということもあるが、マウスの可動範囲も広いのでストレスなく使える。天板の広さは、これまで試用した中では一番広い面積を誇る。机の上が広いことは重要なのだなと改めて感じた。
本製品は天板の奥にトレーを取り付けられるのだが、そこにテーブルタップを配置できる。筆者の場合、外付けディスプレイやPCはもちろんだが、USBハブをセルフパワーで使っている関係でその電源と、LEDライトの電源、Qi対応の充電器と、電源に接続する機器が多い。
そこでトレーにテーブルタップを置いて電源回りのケーブルをまとめたところ、長さに余裕を持って使えるため、それぞれの機器を置く場所の自由度が上がった。これならUSBケーブルが短い場合でも利用できる。
これに加えて上棚の存在は大きい。KOMORUを使っていたときには上棚がなかったので、クリップ式のLEDライトは側面の板に止めて使っていたが、上棚に取り付けることで使いやすくなった。上棚の奥行きは150mmで耐荷重5kgあり、書類を置く程度であれば十分に使える。
ちなみに、上棚も下棚も止める位置を2カ所で調整できるため、好きな位置で固定して使えばよい。
現状における在宅ワーク用ブースの決定版
このパネルデスクは、当初の想定以上に使い勝手のよい製品だった。繰り返し述べた天板の広さに加えて、上下に棚があり、いろいろな物を置いて使えるのもよい。トレーがまたいい仕事をしており、電源回りのケーブル類をスッキリとまとめて収めることができる。
27型程度までの液晶ディスプレイも設置でき、ディスプレイと目との距離も十分に保てるので使用に問題はない。価格も2万円を切るなど求めやすく(直販のサンワダイレクトだと、6月30日までの期間限定で1万7800円のセール中だ)、これまで紹介してきた中では、筆者の個人的な感想としてはダントツの1番だ。在宅ワーク用のデスクを探しているのであれば、本製品は買って損のない、在宅ワークにぴったりなデスクであると言えよう。
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