キーボードがちょっと変わった? 「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」を試す(前編)(2/2 ページ)
ThinkPad X1 Carbonに2022年モデルが登場した。「X1 Carbon」の10年目を飾る本モデルは、どのような感じなのだろうか。まずは外観を中心にチェックしていこう。
ディスプレイは引き続き「16:10」 最小構成でも色はキレイ
先代のX1 Carbon Gen 9では、アスペクト比16:10のディスプレイを採用した。今回のGen 10でもそれは引き継いでいる。縦方向の解像度がわずかに増しただけでも、Webサイト、文章やスプレッドシートの閲覧と作成は快適になる。
今回レビューする21CB-S00T00は、最小構成となる「最大解像度1920×1200ピクセル、最大輝度400ニト、タッチ非対応」のIPS液晶を搭載している。最小構成ではあるが、sRGBの色域を100%カバーしている上、ハードウェアベースのブルーライトカット機能も備えている。
ブルーライトカット機能は、ドイツTUV Rheinland(テュフ ラインランド)の「Eyesafe認証」を取得している。
21CB-S00T00のディスプレイは、最小構成の1920×1200ピクセル、400ニト、タッチ非対応のIPS液晶だが、sRGBの色域を100%カバーしている。Webにおける色再現性を重視するような業務利用にも最適だ
キーボードは一部のキー形状が変化
X1 Carbon Gen 10のキーボードは、基本的にGen 9のそれと同一スペックで、キーボードバックライトも標準装備だ。日本語配列の場合は右端部の文字キーのサイズが縮小されていることも同様だ。縮小がどうしても嫌だ、という場合はCTOモデルで米国英語(US)配列のキーボードを選ぶしかない。
ただし、Gen 10では一部のキーの形状が少し変わっている。もう少し具体的にいうと、最下段のキー、左右のShiftキー、CapsLockキーやEnterキーのデザインが直線基調となった。Gen 9とGen 10を見分ける、一番分かりやすいポイントだろう(Webカメラ周辺の出っ張りもそうかもしれないが、HDカメラ構成の現物を見たことがないので判断を保留する)。
充実のポート類 ただし「有線LAN」はなし
ポート類の構成はGen 9とGen 10で変わりない。左側面にThunderbolt 4(USB4)端子×2、USB 3.0 Type-A端子とHDMI出力端子を、右側面にイヤフォン/マイクコンボジャックとUSB 3.0 Type-A端子(常時電源供給対応)を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。
CTOモデルでは、ワイヤレスWAN(モバイル通信)対応オプションも用意されている。日本ではFibocom製の4G(LTE)対応モジュールを1万8700円増しで、同社製の5G対応モジュールを2万8600円増しで追加できる。5G対応モジュールはSub-6(6GHz帯以下)に対応するものだが、5Gエリアではより高速なモバイル通信を期待できるだろう。
後編では、ベンチマークテストなどを通してThinkPad X1 Carbon Gen 10を“深掘り”していく。楽しみにしていてほしい。
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