「ThinkPad」の2022年モデルが日本上陸 夏までに順次発売(1/3 ページ)
レノボ・ジャパンが、2022年1月から順次グローバル発表されてきたThinkPadの2022年モデルを投入する。Ryzen 6000シリーズを搭載するモデルは新しいセキュリティプロセッサ「Microsoft Pluton」を利用可能で、第12世代Coreプロセッサを搭載するモデルは「Tile」による紛失時捜索に対応している。
レノボ・ジャパンは4月12日、ノートPC「ThinkPad」の2022年モデルを発表した。発売時期は製品によって異なり、一番早いモデルは4月12日から、一番遅いモデルは6月中旬をめどに受注を開始する。
なお、記事中の直販価格は全て税/送料込みの価格となっている。
2022年モデルに共通する特徴
ThinkPadの2022年モデルは、テレワークやオフィスワークを組み合わせる「ハイブリッドワーク」の普及を受けて以下の機能強化を行っている。
- 「16:10ディスプレイ」を採用するシリーズを拡大
- Eシリーズを除く全モデルでモバイル通信(ワイヤレスWAN)を搭載可能に
- 全体的な軽量化を推進
- 全モデルでフルHD(1080p)撮影可能なWebカメラを搭載可能に
- ThinkPad X13sを除く全モデルで「Dolby Voice」に対応(※1)
- Ryzen 6000シリーズ搭載モデルは「Microsoft Pluton」を利用可能
- 第12世代Coreプロセッサ搭載モデルは紛失時に「Tile」による捜索が可能(※2)
(※1)ThinkPad X13sはQualcommの同等技術「Qualcomm Voice Suite」を搭載
(※2)ソフトウェアをダウンロード/インストールした上で有効化手続きが必要
ThinkPad X1シリーズ
ThinkPadのフラグシップモデルとして位置付けられる「ThinkPad X1シリーズ」の新製品は以下の通り。全ての構成が「Intel Evoプラットフォーム」に準拠する見込みだ。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10(4月12日受注開始)
「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」は、クラムシェルタイプの「ThinkPad X1 Carbon」の第10世代だ。4月12日から順次受注を受け付ける予定で、最小構成時の標準価格は29万1500円となっている。
CPUは第12世代CoreプロセッサのPシリーズとUシリーズから選択可能だが、Uシリーズを搭載する構成は後日提供となる。メインメモリはLPDDR5規格で、容量は8GB、16GB、32GBから選べる。
ディスプレイは14型で、直販限定のカスタマイズ(CTO)モデルでは以下のパネルから選択できる。ただし、一部のパネルは後日提供となる。
- WUXGA(1920×1200ピクセル)IPS液晶
- 非光沢、最大輝度400ニト、sRGB 100%カバー
- 非光沢、最大輝度400ニト、sRGB 100%カバー、タッチ対応
- 非光沢、最大輝度500ニト、sRGB 100%カバー、タッチ対応、電子プライバシーフィルター付き
- 2.8K(2240×1200ピクセル)パネル
- IPS液晶、最大輝度400ニト、sRGB 100%カバー
- 有機EL、反射抑制、最大輝度400ニト、sRGB 100%カバー
- WQUXGA(3840×2400ピクセル)IPS液晶
- IPS液晶(低電力)、光沢、最大輝度500ニト、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応、sRGB 100%カバー
- 反射抑制、最大輝度500ニト、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応、sRGB 100%カバー、タッチ対応
オプションのモバイル通信モジュールは5G/LTE対応(Cat.20:eSIM付き)またはLTE対応(Cat 16:eSIMなし)のものを選べるが、5G/LTE対応モジュールは後日追加となる見通しだ。バッテリー駆動時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)は最大24.9時間となる。

日本で販売される固定構成モデルのキーボードは日本語配列(写真)となる。デザイン的には第9世代のものを踏襲しているが、よく見ると一部のキーの下部のカーブがなくなり“直線化”されている。これはCTOモデルで選択できるUS(米国英語)キーボードも同様だ
ThinkPad X1 Yoga Gen 7(4月12日受注開始)
「ThinkPad X1 Yoga Gen 7」は、X1 Carbonのコンバーチブル型2in1モデルとして登場した「ThinkPad X1 Yoga」の第7世代だ。4月12日から受注を受け付ける予定で、最小構成時の標準価格は30万9100円となる。
CPUは第12世代CoreプロセッサのPシリーズとUシリーズから選択可能だが、Uシリーズを搭載する構成は後日提供となる。メインメモリはLPDDR5規格で、容量は8GB、16GB、32GBから選べる。
ディスプレイは14型で、CTOモデルでは以下のパネルから選択できる。ただし、一部のパネルは後日提供となる。
- WUXGA(1920×1200ピクセル)IPS液晶(タッチ、ペン対応)
- 非光沢、最大輝度400ニト、非光沢、sRGB 100%カバー
- 非光沢、最大輝度400ニト、反射抑制、sRGB 100%カバー
- 非光沢、最大輝度500ニト、非光沢、sRGB 100%カバー、電子プライバシーフィルター付き
- WQUXGA(3840×2400ピクセル)有機EL(タッチ、ペン対応)
- 反射抑制、最大輝度500ニト、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応、sRGB 100%カバー
モバイル通信モジュールは、5G/LTE対応(Cat.20:eSIM付き)またはLTE対応(Cat 16:eSIMなし)のものを選べるが、5G/LTE対応モジュールは後日追加となる見通しだ。バッテリー駆動時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0)は最大24.1時間となる。
ThinkPad X1 Nano Gen 2(5月下旬受注開始予定)
「ThinkPad X1 Nano Gen 2」は、2021年に追加された13.5型クラムシェルモデル「ThinkPad X1 Nano」の第2世代だ。CTOモデルの受注は5月下旬から受け付ける予定となっている。
CPUは第12世代CoreプロセッサのPシリーズとなる。X1 Carbon/Yogaよりもコンパクトなモデルにもかかわらず、比較的強力なPシリーズのみとしたのは「『よりパワフルなコンパクトモデルがほしい』というユーザーからの要望をフィードバックした結果」だという。メインメモリはLPDDR5規格で容量は16GBだが、Core i7構成のみ32GBも選択可能だ。
ディスプレイは13.5型IPS液晶で、解像度は2160×1350ピクセル(アスペクト比3:2)となる。CTOモデルではタッチセンサーの有無を選択できる。
ThinkPad X1 Extreme Gen 5(6月上旬受注開始予定)
「ThinkPad X1 Extreme Gen 5」は、外部GPUを搭載するクラムシェルタイプの16型モデルだ。ThinkPad X1シリーズの中ではパフォーマンスモデルという位置付けで、CTOモデルの受注は6月上旬に始まる予定となっている。
CPUは第12世代CoreプロセッサのHシリーズで、CTOモデルでは外部GPUを以下の中から選択できる。
- GeForce RTX 3050 Ti Laptop
- GeForce RTX 3060 Laptop
- GeForce RTX 3070 Ti Laptop
- GeForce RTX 3080 Ti Laptop
16型IPS液晶で、CTOモデルでは以下のパネルを選べる。ただし、一部のパネルは後日提供となる。
- WUXGA、最大500ニト、最大165Hz駆動、sRGB 100%カバー
- WQXGA、最大400ニト、sRGB 100%カバー
- WQUXGA、最大600ニト、Adobe RGB 100%カバー、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応
- WQUXGA、最大600ニト、Adobe RGB 100%カバー、DisplayHDR 400/Dolby Vision対応、タッチ/ペン対応
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