「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」を試して分かった! パワーアップしている点と気になる点(1/3 ページ)
レノボ・ジャパンの「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」は、フラグシップノートPC「ThinkPad X1 Carbon」の記念すべき第10世代だ。Gen 9(第9世代)と見た目は変わっていないものの、最新の第12世代Coreプロセッサを搭載してパワーアップしている。Core i5-1240Pを搭載するモデルの実力をベンチマークテストでチェックしてみよう。
レノボ・ジャパンが4月12日、フラグシップノートPCの1つ「ThinkPad X1 Carbon」のGen 10(第10世代、2022年モデル)を発表した。7月21日現在の最小構成の税込み直販価格は19万2280円(※1)となっている。
Gen 10は、最新の第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のPシリーズまたはUシリーズを採用している。Pシリーズを選ぶと、最大で14コア20スレッドの「Core i7-1280P」を選ぶことも可能だ。
この記事では、Core i5-1250Pを搭載する構成のパフォーマンスをベンチマークテストを通してチェックしていく。
(※1)製品情報サイトでは24万5905円からとなっているが、これは最小構成ではなく“推奨構成”の価格なので注意が必要
レビュー機のスペックを確認
先述の通り、今回レビューするThinkPad X1 Carbon Gen 10は「21CB-S00T00」という固定構成モデルとなる。主な仕様は以下の通りだ。
- CPU:Core i5-1240P
- パフォーマンスコア(Pコア):4コア8スレッド(最大4.4GHz)
- 効率コア(Eコア):8コア8スレッド(最大3.3GHz)
- スマート(L3)キャッシュ:12MB
- メインメモリ:16GB LPDDR5(デュアルチャネル構成)
- ストレージ:256GB SSD(PCI Express 3.0接続、自己暗号化対応)
- ディスプレイ:14型IPS液晶(1920×1200ピクセル)
- Webカメラ:フルHD(1920×1080ピクセル)撮影対応
- キーボード:日本語配列
- OS:Windows 11 Pro(日本語)
ThinkPadの場合、一部のパーツをマルチベンダー化しているため、ロットによって異なるメーカー(あるいは品番)の部材を採用していることがある。その典型例がSSDだが、今回レビューする個体では韓国SK hynix製の「HFS256GDE9X081N」を搭載していた。過去にレビューした「ThinkPad X1 Carbon Gen 9(20XW-0013JP)」と同じものだ。

CPUは合計12コア16スレッドの「Core i7-1250P」を搭載している。タスクマネージャーでCPU利用率をスレッド単位で表示すると、きちんとグラフが16個並ぶ。筆者が普段仕事で使っているノートPCの2〜4倍である
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