100万円モデルは実質幻?――「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」が登場!:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
CPUの価格表に桁違いの数字が並んだ。AMDのワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」の登場に伴うものだが、店頭での在庫は……?
お盆シーズンの自作街で目立っていった新製品は、AMDの新CPU「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズだ。2021年3月に登場した「Ryzen Threadripper PRO 3000WX」シリーズの後継で、アーキテクチャがZen 2からZen 3に切り替わったが、ソケット形状は同じSocket sWRX8となる。ラインアップは次の通りだ。
モデル名 | コア | スレッド | クロック(周波数) | TDP(熱設計電力) | 実売価格(税込み) |
---|---|---|---|---|---|
Ryzen Threadripper PRO 5995WX | 64コア | 128スレッド | 2.7GHz〜4.5GHz | 280W | 103万6000円前後 |
Ryzen Threadripper PRO 5975WX | 32コア | 64スレッド | 3.6GHz〜4.5GHz | 280W | 52万7000円前後 |
Ryzen Threadripper PRO 5965WX | 24コア | 48スレッド | 3.8GHz〜4.5GHz | 280W | 38万円前後 |
最上位の「5995WX」は103.6万円 ただしどこも未入荷
昨今の円安の影響もあり、最上位の「5995WX」は100万円を超える価格となっている。ただし、週末の段階で最上位を入手しているショップは見られなかった。「5975WX」と「5965WX」がごく少数出回っている状況だ。
某ショップは「組み込み用では3月から出回っていますが、単品販売用の流通量はそもそも相当限られているようです。最上位は国内に一切入っていないというウワサもありますからね」と話していた。
5000WXシリーズと同時に対応マザーボードも登場している。ASRockのE-ATXモデル「WRX80 Creator」で、価格は16万5000円前後(税込み、以下同様)だ。PCIe 4.0 x16スロットを7基備え、PCIe Gen 4 x4接続のM.2スロットと、Thunderbolt 4端子を各2基搭載する。
その他、U.2(PCIe Gen 3 x4)ポートやデュアル有線LAN(10GbE対応)、Intel製のWi-Fi 6E+Bluetoothチップなども装備している。
入荷したパソコンSHOPアークは「かなり人を選ぶジャンルではありますが、注目している人はそれなりにいらっしゃいますね」という。
関連記事
- AMDが「Ryzen Threadripper PRO 5000WXシリーズ」の一部を単品販売 8月12日11時発売
AMDが2022年3月に発表したワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 5000WXシリーズ」の一部について、8月12日11日から単品販売されることになった。ハイエンドゆえに、税込み想定価格が100万円を超えるモデルも出てくるようだ。 - ELSAの黒箱RTX 3060搭載カードが5.3万円――特価よりも目立つスポットな新製品も
大勢の人でにぎわうお盆シーズンのアキバは、PCパーツの新製品や特価品も豊富に見られた。やはりグラフィックスカードがお得だ。 - 「円安を感じないでPCを組めるかも」――値下がりと特価の目立つ自作街
今週は夏休みシーズンに入り、20万円切りのGeForce RTX 3090 Ti搭載カードや、8万円切りのGeForce RTX 3070 Ti搭載カード、2万円強のDDR5-4800 32GBキットなどが買える。 - 「ガンダムのときと売れ方が違う」――ASUS×エヴァコラボが登場
ASUS JAPANとエヴァンゲリオンのコラボパーツやコラボ周辺機器が大量に登場し、各ショップの新製品コーナーを席巻している。1年前のガンダムコラボが思い出されるが、違いもあるようだ。 - 待望の小型ベアボーン「DeskMini B660」が登場!
「DeskMeet」の登場時からウワサされていた、第12世代Core iシリーズ対応の「DeskMini」が複数のショップの売り場に並んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.