ゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming F17(2022)」を試す ハードゲーマーなら“丈夫さ”も大切!(2/4 ページ)
ASUSの「TUF(タフ)」ブランドは、かつて丈夫さを重視したビジネス向けのブランドだった。現在は「TUF Gaming」として同社のゲーミングブランドの一翼を担っているが、その質実剛健さは現在も受け継がれている。17.3型ゲーミングノートPC「TUF Gaming F17 (2022)」を通して、その姿をチェックしていこう。
必要十分なポート類
本体に搭載するポート類は、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、USB 3.2 Gen 1 Type-A端子×2、Thunderbolt 4端子という構成だ。映像出力としてHDMI端子を1基、音声入出力としてイヤフォン/マイクコンボ端子も備えている。ゲーミングノートPCでは欠かせない有線LAN(1000BASE-T)端子も搭載している。
USB 3.2 Gen 2 Type-C端子とThunderbolt 4端子はDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。一方で、USB PD(Power Delivery)による電源入力には対応しない。電源供給は付属のACアダプター(200W出力)で行う必要がある。
無線接続はWi-Fi 6(IEEE802.11ax)とBluetooth 5.1を利用可能だ。
付属のACアダプターは、19.5V/10.3Aの200W出力タイプ。実測のサイズは約165(幅)×75(奥行き)×25(厚さ)mmで、コード込みの重量は約713gとなる。コンパクトとはいえないサイズ感だ
打ちやすいキーボード 「テンキー」「WASDキー」が気になることも
キーボードはテンキー付きの日本語配列で、フルカラーLEDバックライトも備えている。キーピッチは実測で約19mm(キートップサイズは16.5mm)、キーストロークは約1.7mmを確保している。
最近の海外メーカーのノートPCでは、コスト削減の一環でキーボードの形状を「米国英語(US)」「ヨーロッパ」「日本語」の3種類で極力近づける傾向にある。このTUF Gaming F17 (2022)のキーボードも例外でなく、「Back Space」キーと「¥」キー、「Enter」キーと「」」キー、右側の「Shift」キーと「バックスラッシュ」キーは、USキーボードなら1つのキーが収まるはずの枠に2つを詰め込んでいる。打ちづらさは感じない(むしろ打ちやすい)のだが、キー形状の“美しさ”を重視する人は、とても気になってしまうかもしれない。
右側にあるテンキーは、思った以上に文字キーと近接している上に、キーピッチもほぼ変わらない。そのためEnterキーやBack Spaceキーを押すつもりがテンキーをたたきそうになってしまうことが幾度もあった。慣れるまでは、ちょっと気を付けないといけないかもしれない。
文字キーのうち、ゲームプレイにおいて操作キーとして多用される「W」「A」「S」「D」キーはクリアパーツを使ったスケルトンキーとなっている。先述の通り、TUF Gaming F17 (2022)のキーにはフルカラーLEDが組み込まれているが、消灯中もWASDキーが“目立つ”格好になっている。
このカラーリングのおかげで、ゲームプレイ中は視界の端でもWASDキーの場所は把握しやすい。一方で、文章入力などでキータイプしていると、このWASD必要以上に「他とは違う特別な何かが起こりそうなキー」と認識してしまい、変に力が入ってしまう傾向があった。端的にいうと、文章入力の滑らかさがそがれてしまい、文章を考えるリズムが乱れてしまったのだ。ここはキーに求める要素によって感想が変わってくるのかもしれない。
TUF Gaming F17 (2022)のキーボードには、ボリュームキーとマイクミュートキーが“独立した”キーとして用意されている。ゲームプレイ(特にボイスチャットが重要なFPSチーム戦など)では意外と多用するキーだけに、Fnキーとのコンビネーションなしに使えることはありがたい。
関連記事
- ASUSがCore i9+RTX 3080 Tiを搭載したハイエンド17.3型ゲーミングノートなど2製品を投入
ASUSは、第12世代Core i9を採用したハイエンド構成の17.3型ゲーミングノートPC「ROG Strix SCAR 17 Special Edition(2022)」など2製品を発表した。 - キースイッチを交換可能! こだわりマウス「ROG Chakram X」を試して分かったこと
ASUS JAPANの「ROG Chakram X」は、アナログジョイスティックやホットスワップ対応マイクロスイッチといったユニークな機能を備えたゲーミングマウスだ。有線でも無線でも使えてQi充電もサポートした実機を細かく見ていこう。 - ASUS、TUF Gamingから24.5型280Hzのディスプレイを発表。USB Type-C 65W給電モデルも
ASUS JAPANは、 ASUSのゲーミングシリーズTUF Gamingから24.5型フルHDIPSパネルを搭載し、280Hzのリフレッシュレートと1ms GTGの応答速度に対応するゲーミングディスプレイ「VG259QM」を発表した。7月29日発売予定。市場想定価格は4万3920円(税込み)。 - ゲーム配信だけでなくビジネス用途でも使える! キャプチャーユニット「TUF Gaming Capture Box-FHD120」を試す
ASUS JAPANから、6月3日に新型キャプチャーユニット「TUF Gaming Capture Box-FHD120」が発売される。実機を使ってゲーム配信やビデオ会議に使って見た。 - 1度使ったらもう戻れない? ゲーミングマウス「TUF Gaming M4 Wireless」を仕事で使う
ASUS JAPANの「TUF Gaming M4 Wireless」は、6ボタンのワイヤレスゲーミングマウスだ。ゲームプレイはもちろん、仕事用としても便利に使える。実機を試してみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.