アスペクト比37:10! 「横方向だけフルHD」の12.6型バー型ディスプレイ「LCD12HCV-IPSW」を試して分かったこと:モバイルディスプレイの道(1/4 ページ)
アイティプロテックが発売するバータイプのモバイルディスプレイに、12.6型の新モデルが加わる。14型モデルとの比較を含め、実機を細かくチェックした。
アイティプロテックの「12.6型バータイプ液晶モニター Screen Plus」(LCD12HCV-IPSW)は、バータイプの形状が特徴の12.6型のモバイルディスプレイだ。メインディスプレイの隣に縦置きで並べたり、あるいはディスプレイとキーボードの間に横向きで設置したりするなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができる。
同社は既に14型のバータイプである「LCD14HCR-IPSW」を2022年リリースしており、それがモデルチェンジするタイミングで新たにバリエーションとして追加されたのが、今回の12.6型モデルということになる。
9月20日に発売予定の本製品を一足先にメーカーから実機を借用したので、その使い勝手について紹介する。
解像度1920×515ピクセル、アスペクト比37:10の細長ディスプレイ
まずは、基本的な仕様をざっと押さえておこう。
画面サイズは12.6型で、解像度は1920×515ピクセルだ。ボディーの横幅は約322mmということで、14型相当のフルHD(1920×1080ピクセル)の画面を半分に切り取ったサイズおよび解像度と考えれば、おおむね正解だ。アスペクト比は37:10ということで、14型モデル(35:10)よりもさらに細長いが、見た目には違いは分からない。
IPS液晶を採用しており、視野角は上下/左右とも170度、輝度は400ニト、コントラスト比は1200:1、リフレッシュレートは60Hzと、ごく一般的なスペックだ。画面はグレア調で、ノングレアのディスプレイと並べると映り込みがやや気になる場合もある。タッチ操作には非対応だ。
スタンドは搭載しておらず、付属のデスクトップ用スタンドを使うか、本体の左右両端に両面テープで貼り付けるクイックスタンドを用いて立たせる。
前者はやや大柄ではあるものの安定感は高く、また組み替えることで縦横どちらの向きでの設置にも対応する。後者は横置き限定で、強度も高くないので、使い道は限られる。ただし貼り付けた状態で前者のスタンドを使うこともできるので、常時貼ったままにしておくのもありだろう。
続いて、ノートPCとの接続を見ていこう。
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