Windows 10でオーディオが機能しなくなる不具合 KB5015878以降で発生
米Microsoftが、7月26日にリリースした「KB5015878」以降の更新プログラムを導入すると、一部のWindows環境でオーディオが機能しなくなるという不具合があることを明らかにした。
米Microsoftは8月19日(現地時間)、7月26日にリリースした「KB5015878」以降の更新プログラムをインストールすると、一部のWindows環境でオーディオが機能しなくなるという不具合があることを明らかにした。影響を受けるのはWindows 10 21H2/21H1/20H2で、Windows 11やサーバなどでは発生してない。
症状はさまざまで、オーディオ機能そのものが使えなくなることがある他、特定のポート、特定のオーディオデバイス、または特定のアプリケーション内でのみ問題が発生することもある。影響を受けるデバイスは多くの場合、KB5015878のインストール前にオーディオ拡張設定が無効になっているか、ドライバのオーディオ拡張機能に問題があるとしている。
まだKB5015878をインストールしてない場合、この問題はKIR (Known Issue Rollback)で解決される。コンシューマー向けデバイスや組織で一括管理されていないビジネス向けデバイスでは、利用可能になるまで最大24時間かかるが、再起動するとより早く利用可能になる。
また、オーディオドライバを最新版に更新しておくと、この問題を回避できる可能性があるとしている。ライブ配信ソフト「OBS Studio」などの高度なオーディオアプリケーションを使用している場合には、事前に全ての設定をバックアップしておくとことも推奨されている。
既にKB5015878をインストールし、特定のアプリでのみ影響がある場合には、アプリがWindowsマルチメディアデバイス(MMDevice)IDをキャッシュしている可能性がある。MMDevice IDのキャッシュは推奨されておらず、解決するにはアプリの再インストールや開発元への問い合わせが必要になる場合があるとしている。
全てのオーディオで問題が発生している場合には、Windowsのトラブルシューティング機能で解決することもあるようだ。
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