Intel Arc A730M搭載ノートPCやSteam Deckなど展示が盛りだくさん! 3年ぶりのリアル開催「東京ゲームショウ2022」:TGS2022レポート(1/3 ページ)
千葉県の幕張メッセで、3年ぶりの全面リアル開催となる「東京ゲームショウ2022」が開幕した。久しぶりのリアルイベントということもあり、数多くのブースが多くに人でにぎわっていた。ここでは気になる展示をしていたブースをピックアップした。
「幕張よ! 私は帰ってきた!」というせりふがピッタリとくる「東京ゲームショウ2022」(以下、TGS2022)が幕を切った。2019年を通常開催の最後にして、2020年は中止、2021年はオンライン+かなりクローズドな形で催したが、2022年は満を持してのリアル開催となった。
これまで通りビジネスデイが2日、一般公開日が2日の計4日間での開催だ。その初日である9月15日は「これホントにビジネスデイ?」と言いたくなるような混雑ぶりで、ブース間を移動するのも結構難儀だった。
東京ゲームショウはその名前の通りゲームの展示会だが、PC関係のブースも元気に出展していた。そこで見つけた気になる製品をまとめた。
「このGPUは何だ!」――GALLERIAブースに潜む隠し球
サードウェーブが展開するゲーミングPCのブランド「GALLERIA」。同社のブースはこのGALLERIAを前面に出した内容となっていた。ブースにはGALLERIAブランドPCの他、プロゲーマーなどとのコラボしたPCも展示中だ。有名人を招いたステージイベントも行われるなど、かなりのにぎわいを見せていた。
その中でひっそりと置かれていたのが、「Intel ARC A730M 12GB」を搭載した開発中のノートPC「UL7C-AA2」だ。何の説明もなく、テーブルの隅っこに置かれていたので、注意していなければ通り過ぎるところだった。
展示機では「鉄拳7」のデモをしていて筆者もプレイしてみたが、三島平八が何ともきれいにヌルヌルと動いていた。Intel ARC A730Mは、NVIDIAのGeForce RTX 3060相当と言われているので、まあ滑らかに動くのは当然だろう。デモを終了してデバイスマネージャーを見ようとしたのだが「そこに触れるのは……」とのことで、年内発売を目指しているという本機が、編集部に来るのを待とうと思う。
いよいよ登場の「Steam Deck」はスムーズなプレイが可能
ようやく日本でも予約が開始された「Steam Deck」。既に予約をしたという人も多いだろう。筆者もその1人だ。
Steam Deckに期待するのは、やはりSteamで配信されているゲームの多くがポータブルゲーミング機でプレイできる、というところだ。Nintendo Switchでプレイできるゲームタイトルも多いが、リアルな描写や3D画面を生かしたゲームはSteam Deckに軍配が上がるし、何よりゲーミングPCがなくても気軽にSteamのゲームを遊べるのは魅力である。
KOMODOのブースでは、あらかじめSteam Deckにインストールされている20数種類のゲームを選んでプレイする人と、人気の対戦ゲーム「Apex Legends」をプレイする組に分かれてブース内に入場する形で体験会が行われていた。
しかも1回のプレイ時間が15分で、数十人規模の人が一斉に総入れ替えで体験することになっているため、それほど待ち時間を意識しないでプレイでき、この方法は賢いと思った。しかしビジネスデイだからそれほど待たなかったともいえる。一般公開日は混雑必至だろう。
筆者がプレイしたのは「デス・ストランディング ディレクターズカット」(以下、デス・ストランディング)、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」(以下、エースコンバット7)、「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」(以下、FFVII)の3つだ。1つを遊ぶのがわずか5分とかなり厳しい展開ではあったが、なんとかプレイしてきた。
エースコンバット7は負荷の低いゲームなので、グリグリと動いて当然と思っていたものの、旋回したときに機体に生じるミストやミサイルの飛び方といった、他社製のWindows搭載ポータブルゲーミングPCと大して変わらず楽しめた。
それはデス・ストランディングも同様で、カメラを振ってもちらつくことなくプレイできた。一番気になっていたのがFFVIIなのだが、PlayStation 5でのプレイ体験と全く変わらなかった。ゲーム冒頭で、列車が駅に到着してクラウドが警備兵をなぎ倒すところもテンポよく剣を振り下ろせた。
重量が約669gと軽くはないSteam Deckだが、短時間の試遊では他のポータブルゲーミングPCほど重さは感じなかった。2022年末に出荷予定なので、あと3カ月もないが、実機を手に入れるのが今から待ち遠しい。
関連記事
- 気になりすぎる「X68000 Z」 幕張までモックを見に行った
瑞起(ずいき)が10月8日に発表する「X68000 Z」が、一部のPC好きの注目を集めている。9月15日から開催されている「東京ゲームショウ2022」で試作機が展示されるというので、早速足を運んでみた。 - 新型「ゲーミングREALFORCE」のプロトタイプが東京ゲームショウに出現 試打可能 Amazonではクーポンも配布中
9月18日まで幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2022」において東プレの「REALFORCEキーボード」の新製品が参考展示されている。ゲーミングに特化した純粋な新製品で、実際に試すことも可能だ。 - エレコム、ゲーミングデバイス「ELECOM GAMING V custom」シリーズの第一弾製品を発表
エレコムは、ゲーミングデバイスブランド「ELECOM GAMING V custom」を発表、ゲーミングマウス/キーボード計6製品を投入する。 - SteelSeries、高速応答を実現した光学式スイッチを採用するゲーミングキーボード「Apex 9 Mini/TKL」
スティールシリーズジャパンは、光学式キースイッチを採用したゲーミングキーボード「Apex 9 Mini」「同 TKL」の2製品を発表した。 - ベンキュー、360Hz駆動対応の24.5型ゲーミング液晶「XL2566K」など4製品を「東京ゲームショウ 2022」出展者番組で告知
ベンキュージャパンは、9月15日15時から「東京ゲームショウ 2022」にて配信される公式出展者番組内で、プロフェッショナル向けゲーミング液晶ディスプレイ「XL2566K」など4製品の詳細を発表する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.