AmazonがDolby Vision QI対応「Fire TV Omni QLED」を発表 米国とカナダで販売
Amazonが米国とカナダで新型スマートTVを発売する。QLED(量子ドットディスプレイ)を採用することで鮮やかな表示を実現したことが特徴で、Dolby Vision IQにも対応する。
Amazonは10月27日(米国太平洋夏時間)、新型スマートTV「Fire TV Omni QLED」を発表した。65型と75型の2サイズを用意しており、米国およびカナダで販売される。米国のAmazon.comにおける販売価格は65型モデルが959.98ドル(約13万8600円)、75型モデルが1299.98ドル(約18万7700円)となっている(共に4年拡張保証付き)。
なお、日本を含む他国における本製品の展開は未定となっている。
Fire TV Omni QLEDの概要
Fire TV Omni QLEDは、Amazonが自社ブランドで販売するスマートTVの最上位として新たに登場するシリーズで、その名の通り「QLED(量子ドットディスプレイ)」を搭載していることが特徴となる。ディスプレイの解像度は4K(QHD:3840×2160ピクセル)、リフレッシュレートは最大60Hzで、以下のフォーマットのHDR(ハイダイナミックレンジ)表示に対応する。
- HDR10
- HDR10+ ADAPTIVE(HDR10+に輝度信号を付与したもの)
- HLG
- Dolby Vision IQ
Dolby Vision IQは、周囲の光源の状況に応じて表示を最適化する「Dolby Vision」の拡張技術である。Fire TV Omni QLEDには環境光センサーを搭載しており、これを活用して表示の最適化を行っているようだ。
Fire TVシリーズの1製品としてFire OSを搭載しており、インテリアと調和するアートワークを表示する機能も備えている。音声エージェント「Amazon Alexa」によるハンズフリー音声操作にも対応する。
接続ポート類はHDMI 2.0入力端子×3、HDMI 2.1入力端子(eARC対応)、有線LAN端子、USB 2.0 Type-A端子、アンテナ端子などを備えている。ワイヤレス通信はWi-FiとBluetoothに対応する(現在公開されている仕様書には詳細な規格は明記されていない)。
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