Wi-Fi 6E対応でより高速に GoogleがメッシュWi-Fiルーター「Nest WiFi Pro」を発表 米国などで10月27日発売:日本投入は未定
GoogleがメッシュWi-Fiルーター「Google Nest WiFi」の上位モデルを米国を含む3カ国で発売する。6GHz帯での通信にも対応することで、より快適かつ高速な通信を実現できることが特徴だ。
Googleは10月4日(米国太平洋夏時間)、新型無線LANルーター「Google Nest WiFi Pro」を発表した。米国では10月27日に発売する予定で、直販価格は単体モデルが199.99ドル(約2万8900円)、2台セットが299.99ドル(約4万3400円)、3台セットが399.99ドル(約5万7900円)となる。
米国の他、カナダとイギリスでも発売されるが、日本を含む他の国/地域での販売は未定となっている。
Google Nest WiFi Proの概要
Google Nest WiFi Proは、Googleのメッシュネットワーク対応無線LANルーター「Google Nest WiFiシリーズ」の新モデルで、IEEE 802.11ax規格における6GHz帯通信(Wi-Fi 6E)に対応したことが特徴だ。Googleでは、6GHz帯での通信を活用することで「自宅全体でより高速な通信を実現できる」としている。
無線LANの通信は2.4GHz/5GHz/6GHz帯いずれも2×2構成である。各帯域の最高通信速度(理論値)を足し合わせると5.4Gbps(カナダとイギリスでは4.2Gbps)とされており、帯域別の速度は示されていない。
エリアカバーは1台当たり最大120平方メートルとなっており、3台セットなら最大360平方メートルをカバーできることになる。有線通信ポート(1000BASE-T)はLAN用とWAN用を1基ずつ備えている。接続可能なデバイス数は1台あたり最大100台、メッシュネットワーク全体で最大300台だ。
ルーターのセットアップは、スマートフォンまたはタブレットに「Google Homeアプリ」をインストールして行う。Google Homeに対応するスマート家電との連携も可能で、後日実施されるソフトウェア更新によって共通規格「Matter」に準拠するスマート家電との連携にも対応する。
ボディーサイズは約117(幅)×130(高さ)×85(奥行き)mmで、重量は約450gとなる。ボディーカラーはSnowの他、米国とカナダではFogを、米国のみLinenとLemongrassも用意している。
既存モデルとの互換性は“なし”
Google Nest WiFiシリーズの初代「Google WiFi」と、2代目にして現行モデルである「Google Nest WiFi」は、互いをメッシュネットワークに組み込んで無線LANの通信エリアを拡張できるようになっている。
それに対して、今回登場したGoogle Nest WiFi Proは過去の2モデルとはメッシュネットワークにおける互換性を持たない。そのため、現時点ではGoogle Nest WiFi Proを使ってメッシュネットワークを構築するには、Google Nest WiFi Proを買い増すしかないので注意しよう。
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