Fire TV StickやPS5もつなげられるオールインワンPC「ASUS M3700WY」を試す(2/2 ページ)
ASUS JAPANから、狭額縁の27型液晶ディスプレイを備えた一体型デスクトップPC「ASUS M3700WY」が登場した。HDMI入出力ポートを備えた上位モデルをチェックしてみよう。
ベンチマークテストでパフォーマンスをテスト
肝心のPCとしての性能もチェックしよう。ASUS M3700WYは、CPUとしてRyzen 7 5825U(8コア16スレッド)またはAMD Ryzen 5 5625U(6コア12スレッド)を搭載する。今回レビューしているのはAMD Ryzen 7 5825Uに16GBメモリ、512GB SSD(PCI Express 3.0 x4)+1TB HDDのストレージ、Windows 11 Homeを備えた上位モデルだ。
Ryzenといえばゲームに強いイメージもあるが、ASUS M3700WYのGPUは、CPU内蔵のRadeon Graphicsなので、そこまでグラフィックス性能が高いわけではない。とりあえずベンチマーク結果を見てみよう。
比較対象として、Core i7-1255U(10コア12スレッド)搭載の「ASUS Expertbook B9(B9400CBA)」、Core i7-1260P(12コア16スレッド)の「Zenbook 14 OLED(UX3402ZA)」のスコアも掲載する。
なお、M3700WYもASUS JAPANの他のPCと同様、MyASUSからパフォーマンス設定を変更できる。ベンチマークは全て「バランスモード」で行っている
まずCPU性能がダイレクトに反映されやすいCINEBENCH R23の結果だが、マルチコアで「8167」、シングルコアで「1421」というスコアだった。本機が搭載するRyzen 7 5825Uは、8コア16スレッドで最大4.5GHz動作し、スコアは12コア16スレッドで最大4.7GHz駆動のCore i7-1260Pとほぼ同等のようだ。
PCの総合性能を測るPCMark 10でも、Core i7-1260PのZenbook 14 OLEDとほぼ同じスコアとなった。ただ、日常的に使用するオフィスアプリなどのパフォーマンス指標となる生産性(Productivity)では、「9805」と頭一つ抜けた高スコアを記録している。オフィス業務での利用はM3700WYの方が快適そうだ。
写真や動画編集時の指標であるDigital Content Creationは、「5733」とそこそこのスコアを記録しているので、ライトなクリエイティブ用途にも対応は可能だろう。
最後に、グラフィック性能を測る3DMarkの結果だ。こちらは同じくCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphics搭載のCore i7-1260Pにわずかに及ばない結果となった。生産性ではRyzen 7 5825U、ゲームなどの性能ではCore i7-1260に軍配が上がりそうだ。
参考までに、FINALFANTASI XV WINDOWS EDITION BENCHMARKも試したところ、軽量品質(1920×1080ピクセル/フルスクリーン設定)で「2080(重い)」というスコアになった。やはり、あまり処理が重いゲームには向かないようだ。念のため、パフォーマンス設定を「パフォーマンスモード」に変更して試したところ、スコアは「2486」にアップしたが、評価としては「重い」のままだ。
仕事や学習にもゲームにも対応できるオールインワンPC
27型ディスプレイ一体型のASUS M3700WYだが、ストレージも上位モデルは512GBのSSDに1TBのHDDを備えており、仕事にもプライベートにも活用できる。それ自体ではあまりゲームには向かないが、外部ディスプレイとしても扱えるので、スマートフォンやゲーム機を接続して大きな画面でのプレイも可能だ。
ディスプレイの設置スペースだけでPCとして使えるため、あまりモノを増やしたくないというミニマリストにもピッタリだろう。
同社の直販サイト「ASUS Store」での価格は、ここで紹介した上位モデル(M3700WY-R75825LU)が22万4800円(税込み/送料別、以下同様)、Ryzen 5 5625Uに8GBメモリ、512GB SSDの下位モデル(M3700WY-R55625LU)が18万9800円だ。どちらのモデルにもオフィススイートとしてMicrosoft Office Home & Business 2021が付属する。
また、ASUS Storeで購入すると、ユーザー登録(購入後30日以内)を行うだけで保証の範囲を広げられる「ASUSのあんしん保証」も用意されているので、上手に活用したい。
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