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高性能は当たり前! M2搭載の新型iPad Proで実現したApple Pencilのホバリング操作に感じた進化(3/3 ページ)
標準iPad(第10世代)と共に、プロ向けの「iPad Pro」もプロセッサを改めた最新モデルが登場した。その12.9インチモデルを林信行氏が試した。
M2プロセッサ搭載でProResビデオに強くなった
iPad Proは、iPadシリーズの最高峰モデルだ。だから、常にプロセッサも最高のものを搭載する。
2022年のモデルは当然、Appleシリコン第2世代プロセッサの「M2」を採用する。
Appleによれば、M2搭載によるスピードアップの効果は、8コアCPUによる処理が最大15%、10コアGPUの処理で最大35%速いグラフィックス性能、Neural Engineを使った機械学習のタスクが40%高速化するとのことで、こうしたプロセッサの高速化に合わせてメモリ帯域幅も50%広くなったという。
だが今回、何といっても最大の恩恵を受けるのはビデオ版のRAWファイルとも言えるProResで動画を編集する人たちだろう。M2プロセッサにはProResのエンコードとデコードを行うメディアエンジンが新たに追加されており、これによりProResへの変換スピードが3倍高速になるという。
新たに4K/30fpsのProRes映像がiPad本体で撮影できるようになったのも、この仕様変更を受けてのことだろう(最もiPhoneではM2を搭載しなくても、先に同じことを実現しているが)。
下の表に、今回のM2搭載iPad ProとM1搭載iPad Proのパフォーマンステストの結果をまとめたが、妥協ない性能で最高のクリエイティブな制作をするのであれば、今年も最新のiPad Proがトップの座に君臨している状況は変わらなさそうだ。
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