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AIoTクラウドが機器メーカー向けSaaSサービス「WIZIoT」の提供を開始 IoT開発/運用を支援

Dynabook傘下のAIoTクラウドが、IoTデバイスの製品化に必要となるツールとサポートをワンストップで提供するサービスを開始する。活用することで、製品のIoT化に要する期間を同社の過去事例と比べて約10分の1まで短縮できるという。【更新】

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 AIoTクラウドは12月15日、機器メーカー向けIoTサービス「WIZIoT(ウィジオ)」を開始する。このサービスはIoT(モノのインターネット)製品の開発/運用にまつわるIoT化をワンストップで提供するもので、製品の開発/運用の簡素化を図れるとしている。

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AIoTクラウドが新たに提供を開始する「WIZIoT」

WIZIoTの概要

 AIoTクラウドは、「RoBoHoN(ロボホン)」や「ヘルシオホットクック」など、シャープのIoTデバイス/IoT機能の開発を担った「IoT事業本部」が分社する形で2019年8月に発足した。その後、シャープのグループ再編に伴い、同社はDynabookの子会社(シャープの孫会社)に異動して現在に至っている。

沿革
AIoTクラウドは、シャープのIoT事業本部を分社する形で発足した。シャープのグループ再編に伴い、2021年1月付でDynabook(旧東芝クライアントソリューション)の子会社となり現在に至っている

 WIZIoTでは、AIoTクラウドがシャープ時代から培ってきたAI/IoT(シャープでいう「AIoT」)に関する技術やノウハウをワンストップパッケージとして提供する。具体的には、製品のIoT化に必要となる「スマ−トフォンアプリ」「通信モジュール用のファームウェア」「クラウドサーバ」「運用ダッシュボード」の4点セットと、これらの運用サポートサービスがまとめて提供されるイメージだ。

 スマートフォンアプリは、IoT機器の特性に合わせたテンプレートを用意することで「ノーコード」あるいは「ローコード」で開発できるようになっている。AIoTクラウドでは、このサービスを使うことで、IoT機器の開発や運用準備に必要な期間を10分の1に短縮できるとしている(同社従来の開発時間との比較)。

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WIZIoTでは、製品のIoT化に必要なものをワンストップで提供できる
短納期
同社の従来の開発方法と比べると、開発に必要な時間を10分の1まで短縮できるという
テンプレ
IoT機器の制御用アプリは、テンプレートを用意することで開発期間を大幅短縮できるだけでなく、ノーコード/ローコード開発にも対応可能である

 WIZIoTでは、ワンストップサービスを“全て”提供する「ワンストッププラン」の他、手持ちの通信機器を活用してIoTデバイスを開発するための「クラウド+アプリプラン」、クラウドベースの運用システムを切り出して提供する「クラウドプラン」の3プランを用意している。初めてIoTデバイスに挑戦する企業から、ある程度実績のある企業までカバーできることが強みといえる。

【更新:16時15分】タイトルと記事内容を更新しました

WIZIoTのプラン
WIZIoTでは、大きく3つのプランを用意している。提供価格は、個別に見積もりを取った上で提示されることになる

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