ゲーミングノートPCはここまできた! ASUS JAPANの「ROG Strix SCAR 18 G834JY」を試す(2/6 ページ)
ASUSが「CES 2023」でグローバル発表したハイエンドゲーミングノートPCを日本国内で発売する。ここでは、フラッグシップモデルとなる「ROG Strix SCAR 18」を試した。
画面占有率89%のスリムベゼルデザインを採用
ボディーの具体的なサイズは約399(幅)×294(奥行き)×23.1〜31.1(厚さ)mm、重量は約3.1kgだ。18型の大画面を搭載しているだけあって、最近のゲーミングノートPCとしてはかなりの重量級になる。
とはいえ、17.3型画面を搭載したノートPCとはあまり変わらない感覚だ。実際、17.3型画面を搭載した先代の「ROG Strix SCAR 17 Special Edition 2022」の約395(幅)×282.1(奥行き)×23.4〜28.3(厚さ)mm、約3kgとの差はあまりない。
先代モデルからは、画面のアスペクト比も16:9から16:10に変わっているが、画面の下も含めてギリギリまで非表示部を狭くしたスリムベゼルデザイン(画面占有率は89%)を採用することで、縦方向のフットプリント(ボディーの奥行き)の増加を抑えている。
最近としては珍しく、重量1kgを超える巨大なACアダプターが付属する。出力仕様は330Wだ。Core i9-13980HXのCPUとNVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUに、SSDもRAID 0構成というモンスター構成を考えれば妥当だろう。
容量90Whのバッテリーを内蔵しており、公称で約9.2時間のバッテリー駆動が可能だ。持ち運ぶ機会はあまりないかもしれないが、バッテリー駆動できた方が便利ではあるし、停電時などにはスマートフォンのバッテリーなどとして活用できるのも良い。
ノートPC向け最新最強のCore i9-13980HXを採用
CPUには、IntelのCore i9-13980HXを搭載している。1月に開催されたCES 2023のタイミングに合わせて発表されたばかりの最新のハイエンドCPUだ。
このHXシリーズは、高性能ノートPC向けのHシリーズとは異なり、デスクトップPC向けのSシリーズと共通のダイ構造を採用しており、Pコア8基16スレッド/Eコア16基16コアで合計24コア32スレッド、最大周波数5.6GHzという強烈なスペックを誇る。
さらに、メモリは32GB(DDR5-4800/16GB×2)、ストレージにはPCI Express 4.0対応のSSDをRAID 0構成で2TB(1TB×2)搭載するという豪華仕様になっている。
GPUも最高峰のNVIDIA GeForce RTX 4090 Laptopを搭載
ゲーミング体験の要となるGPUには、NVIDIAのGeForce RTX 4090 Laptop(グラフィックスメモリは16GB)を搭載する。こちらもCES 2023で発表されたばかりの、ゲーミングノートPC向けとして最高峰に位置するGPUだ。
最新のAda LovelaceアーキテクチャとTSMCの4nmプロセスルールを採用しており、従来ゲーミングノートPC向けで最速だったGeForce RTX 3080 Ti Laptop GPUから、消費電力を維持しつつ大幅なスペックアップを果たしている。
メインの描画エンジンであるCUDAコアは7424基から9728基に強化され、レイトレーシング用のRTコアは第2世代から第3世代に、AI推論用のTensorコアは第3世代から第4世代にと進化を果たしている。
また、NVENCのハードウェアエンコーダーも第7世代から第8世代となってAV1のエンコードに対応し、さらにデュアル搭載となっており、エンコード性能も大幅に強化されている。
外部GPUとしてNVIDIA GeForce RTX 4090 Laptopを搭載する。CUDAコアは9728基だ。16384基を搭載するデスクトップPC向けのGeForce RTX 4090とは別物と考えた方が良いが、ゲーミングノートPC向けとしては先代の最速であるGeForce RTX 3080 Ti Laptop GPUからの強化は大きい
次に、冷却システムや液晶ディスプレイ回りを見ていこう。
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