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エレコムがUSB機器の規格表記を「パフォーマンスベース」に変更 2023年発売製品から
PC用周辺機器大手のエレコムが、2023年発売分のUSB機器から規格をパフォーマンスベースの呼称で表記することを明らかにした。ユーザーの混乱を極小化するための取り組みだという。
エレコムは3月1日、同社製のUSB対応機器について、2023年発売分から規格の表記を改めることを発表した。USB規格を定めるUSB-IF(USB Implementers Forum)が2022年9月に発表したパフォーマンス(伝送速度)ベースの表記を採用することで「正確で分かりやすい情報提供」を行うとしている。
パフォーマンスベースの表記名について(参考情報)
USB(Universal Serial Bus)の規格は、大きく「パフォーマンス」「端子形状」「電力供給」の3項目に分かれている。これらのうち、USB 3.0以降のパフォーマンスに関する規格については、アップデートの度に旧規格の名称が変更されてきた。このことは、消費者にとって少なからず混乱を与えている。
このことを受けて、USB-IFはUSB 3.0以降の規格について、パフォーマンスを元にした消費者向け表記を定めた。具体的な表記と、対応する規格は以下の通りだ。
- USB 5Gbps(最大伝送速度5Gbps)
- USB 3.0
- USB 3.1 Gen 1
- USB 3.2 Gen 1
- USB 10Gbps(最大伝送速度10Gbps)
- USB 3.1 Gen 2
- USB 3.2 Gen 2x1
- USB 3.2 Gen 1x2(※1)
- USB 20Gbps(最大伝送速度20Gbps)
- USB 3.2 Gen 2x2
- USB4 Version 1.0(※2)
- USB 40Gbps(最大伝送速度40Gbps)
- USB4 Version 1.0/2.0
- USB 80Gbps(最大伝送速度80Gbps)
- USB4 Version 2.0
なお、USB 1.1/2.0については従来通りの呼称を継続する。
(※1)5Gbpsレーン×2の規格(1レーン規格のUSB 3.1 Gen 2/USB 3.2 Gen 2x1とは別)
(※2)一部の周辺機器やケーブルで利用
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