浸透してきた「ハイブリッドワーク」で生産性を最大限上げるには?──「Microsoft 365 & Teams Day 2023」で見えてきたもの(3/3 ページ)
3月14日、日本マイクロソフトは企業向けイベント「Microsoft 365 & Teams Day 2023 〜ハイブリッドワークの進化と “Do More with Less” とは〜」を開催した。コラボレーションツールを提供している同社が考える、ハイブリッドワークの今について紹介された。
“物理”によって生じがちなギャップを埋められる?
続く「Microsoft Teams 最新情報! Teams Rooms と Teams 電話で実現する、進化するハイブリッドワーク」セッションの見どころは、前セッションで紹介されたシスコデバイス製デバイスの実力だろう。
シスコシステムズ コラボレーションアーキテクチャ事業 パートナー営業部部長 粕谷一範氏の紹介で、六本木にあるシスコシステムズの会議室と、イベントの行われている品川会場をつないだデモが行われた。
シスコシステムズの広い会議室から3人が参加したが、バラバラに座れば全員をカメラに収めるため画角が広くなり、人が移動して固まるように座ればズームする。
例えカメラから離れた場所にいる人が発言したとしても、その発話者の顔に自動的にズームインし、声もしっかり拾う。紙の資料をバサバサとめくる音は、ノイズキャンセリングをオンにすることで、ほぼ聞こえなくなるほどにカットする。
これを可能にしているのが、シスコシステムズのデバイスが搭載しているAIだ。実際、カメラは会議室全体を捉えているが、認識した人の顔が全てフレームに収まるよう画角を調整している。
今後搭載される新機能として「フレーム機能」が紹介された。オンライン参加者のように、会議室で参加している一人一人の顔がほぼ同じ大きさになるようフォーカスし、フレームに分けてレイアウト表示するというものだ。余白が表示されないぶん、表情もよく分かり、リモートから参加する人でも「置いてけぼりにされている」という印象を持たずに済む。
その他、日本マイクロソフト モダンワークビジネス本部 GTMマネージャー 影山三朗氏と大森栄理香氏が、Microsoft Teamsの「Teams 電話」や「Teams Rooms」について紹介した。
「Doing more with lessの考えに基づいて、より少ないリソースで多くのことを行うのに、Microsoft Teamsは最適だ。なぜなら会議/チャット/通話/共同作業/自動化といったチームワークに必要な全てを含むコラボレーションプラットフォームだからだ」と影山氏は説明する。
また「1年で450以上の新機能を追加しており、2023年1月24日に発表した第二四半期決算では、グローバルで2.8億人の月間アクティブユーザー(MAU)がおり、Teams上でアプリを使う人が増えている。Microsoft Teams Premiumでは、大規模ウェビナー機能やオンライン面談機能の強化、AIインテリジェントやセキュリティ機能の強化なども行っている。少ないリソースで多くのことを実行したいと考えている企業に、ぜひ使ってもらいたい」(影山氏)
「Teams Roomsを導入することで、ハイブリッド会議がランクアップする。会議室にいる参加者にとっては、わずか5秒ほどで会議を始められるし、リモートで参加する人にとっては“会議に関与できていない”という印象を持たずに済む。リモートで働く人とOfficeで働く人のコミュニケーションギャップを橋渡しする、全く新しい会議システムだ」(大森氏)
さらに、Teams内のアプリVivaを使って災害ポータルを内製したパナソニックの事例なども紹介された。
機能が多いと何から始めたら良いのか、何をすれば良いのかが逆に分からなくなりがちだが、このようなイベントを通じて“何ができるのか”に気づくことができた。
ハイブリッドワークでの課題の解決策を模索している企業の担当者は、一度、品川にある日本マイクロソフトを訪ねてみてはどうだろうか。
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