キーワードを入れると「画像」が完成! Microsoftが「Bing Image Creator」をプレビュー公開 OpenAIの「新世代DALL-E」を活用:今のところ英語限定
Microsoftが、画像生成型AIをBingに統合する。提携するOpenAIの「DALL-E」の新モデルを活用して、対話形式でユーザーが望む画像を生成してくれることが特徴だ。現時点ではプレビュー版で、英語の対話にのみ対応しているので注意しよう。
Microsoftは3月22日、AI(人工知能)を活用した画像生成サービス「Bing Image Creator」のプレビュー版を公開した。新しいBingまたは特設サイトから利用できる。ただし、利用にはMicrosoftアカウントが必要となる。また、現時点では検索言語を「英語」にしないと画像を生成できない。
Bing Image Creatorは、OpenAIの画像生成用AIモデル「DALL-E」の新バージョンを利用しており、自然言語で「見たい画像」を生成できることが特徴だ。
利用方法は簡単で、画像の説明と付加情報(場所や状況など)を文章にして入力するだけでいい。会話の中で、それに見合った画像を生成することも可能だ。
ただし、筆者が試した限りにおいて、新しいBingでは生成に至らないことが多かった。画像生成の“実力”をより確実に知るためには特設サイトから試してみることをお勧めしたい。
なお、特設サイトにおける画像生成には回数制限がある。指定された回数を超過しても画像は生成できるが、より長い時間を要する(≒処理を後回しにされる)ので注意しよう。
特設サイトで「Please draw the picture of very very delicious sushi!(とてもとてもおいしいすしの絵を描いてください)」とお願いしたら、これら4枚の画像が生成された。1枚を除くと「すし……?」という感じの要素もあるが、確かにすしの絵ではある
なお、Bing Image Creatorの公開と同時に、新しいBingと「Microsoft Edge」のInsider版では「ストーリー」「ナレッジカード」の新バージョン(2.0)が利用できるようになった。新バージョンではAIによる動的なコンテンツを合わせて表示できるようになっている。
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