ここがちょっとヘン? ネットワーク対応「SwitchBot 屋外カメラ」を使い続けて分かったこと(後編):山口真弘のスマートスピーカー暮らし(4/4 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、SwitchBotの屋外カメラをじっくり使い込んだ上でのレポートをお届けしよう。
問題点はいろいろあるが運用コストを重視するならばあり
以上のように、防水対応を始め屋外設置に適した機能を備えており、また価格も直販で税込み1万1980円と、屋外用のカメラとしては格安なのだが、2万円前後で販売されているGoogle Nest CamやAmazonのRing Spotlight Cam Plusと比べると機能は粗削りで、どうしても価格相応の差は感じられる。
特に挙動回りは、バッテリーの長時間駆動を売りにするために、かなり無理をしているように思える。初期設定でそうなっているだけならまだしも、挙動を変更できない場合もあるのが困りものだ。ユーザー側としては、頻繁に充電を行ってでも使いたい機能があることも多いので、設定を変更できる余地は残しておいてほしいと感じる。
こういったことから、本製品の購入を検討するにあたっては、連続駆動時間は利用環境によってもかなりの差があること、またその影響もあって機能面に制限があることを織り込んでおくべきだろう。こうした点がストレスになりそうなら、同じく屋外向けでバッテリー駆動のGoogle Nest Camや、AmazonのRing Spotlight Cam Plusを選んだ方がいい。
ただ、いろいろと目につく点はあるにせよ、1万円ちょっとで入手できる防水対応の屋外用カメラはそうそうあるわけではない。この手の屋外用カメラはメモリカード録画に対応した製品は減りつつあるので、それに対応しつつ、さらにクラウド録画も使えるという二刀流も、本製品の持つ優位性の1つだ。
特にローコストで運用できることを主眼に置くならば、クラウド録画を契約しないことで本体費用+メモリカード代だけで運用できる本製品は、優れた選択肢といっていい。本稿執筆時点でリリースが半年以上遅れている、許可なく台座から取り外された時にアラートを送信する「取り外しアラート」機能さえリリースされれば、より安心できる製品になるだろう。
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