14型で700g切りのモバイルノート「LIFEBOOK UH-X/H1」を使うべき人は誰? ポイントは「軽さ」と「バッテリー」(1/3 ページ)
富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK UH-X/H1」は、約689gと14型ノートPCとしては世界最軽量を実現している。軽いからといって使い勝手に妥協をしていないことが魅力なのだが、それでも軽いがゆえに考慮しなければならないこともある。実際に使ってみた上で、どのようなユーザーにピッタリなのか考えていきたい。
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)には、とにかく“世界最軽量”を追い求めるノートPC「LIFEBOOK UH-X」が存在する。その最新モデル「LIFEBOOK UH-X/H1」は、画面を13.3型から14型に大型化しつつも、公称重量を約689gに抑えたことが特徴だ。税込みの実売価格は24万円程度である。
14型なのに700gを切る重量は、特に毎日ノートPCを持ち運ぶモバイルワーカー(あるいはハイブリッドワーカー)にとっては魅力的であることは間違いない。この記事では、LIFEBOOK UH-X/H1を実際に使ってみた上で、このモデルを使うべきユーザー像を検討してみようと思う。
ギリギリまで狭額縁化された14型ディスプレイ
LIFEBOOK UH-Xは、LIFEBOOKのコンシューマー向けモバイル「UHシリーズ」の中でも、特に“世界最軽量”を追求しているシリーズだ。
2018年に登場した初代「LIFEBOOK UH-X/C3」は、13.3型のクラムシェルノートPCとしては世界最軽量(FCCL調べ、以下同)の約698gを実現した。2020年に登場した「LIFEBOOK UH-X/E3」はボディーを一新し、約634gと世界最軽量記録を自ら更新した。
- →13.3型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH」に2018年秋モデル 約698gで世界最軽量記録を自ら更新
- →軽量モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH-X/E3」は約638g→約634g 世界最軽量記録更新(メーカー調べ)
UH-Xシリーズとしては3代目となる「LIFEBOOK UH-X/E3」は、ボディーの設計としては第2世代となる。カメラモジュールから赤外線撮影ユニットを省き(=顔認証に非対応とし)、狭額縁化を一層推進した。省かれた顔認証機能の代わりとして、電源ボタン一体型の指紋センサーを備えている
ボディーの設計という観点では、今回のUH-X/H1は「第3世代」となる。この新世代のボディーは、液晶ディスプレイが「フルHD(1920×1080ピクセル)の13.3型」から「1920×1200ピクセルの14型」に変更されたことが大きな特徴だ。
最近のモバイルノートPCでは、縦方向の表示領域がより広いアスペクト比16:10のディスプレイを搭載することがトレンドとなっている。ある意味で、UH-Xもそれに乗っかった格好である。
ちなみに、この新しいパネルは「高輝度・高色純度・広視野角TFTカラー液晶」で、従来モデルで採用されていた「IGZO液晶」ではない。ただ、その名の通りに見やすい液晶であることには変わりないので大きな問題にはならないだろう。
画面が大きくなったということは、その分ボディーも大きくなる。しかし、今回のUH-X/H1(と、同時期に登場したUHシリーズ)では、画面の下方向の狭額縁化を進めたことでサイズの増加を極小化している。初代のボディーと比べると、わずかだが、むしろコンパクトになっている。
部材の肉抜き方法の変更などによって、重量の増加も極小化している。UH-X/H1の重量は約689gと、1世代前の「LIFEBOOK UH-X/G3」と比べて約55g増加している……のだが、初代ボディー(UH-X/C3)と比べると約9g軽い。画面が大きくなったのに、むしろ軽くなっているのは“すごい”のひと言だ。
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