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「Adobe Firefly」のWeb版が日本語プロンプト入力とUIを実装 英語“以外”への対応を加速
アドビのコンテンツ生成型AI「Adobe Firefly」のWeb版(β提供中)が、英語以外の言語への対応を強化する。日本語を含む多言語UIを順次実装していく他、100を超える言語でプロンプト(言葉)によるコンテンツ生成指示を行えるようになる。
アドビは7月12日、コンテンツ生成AI技術「Adobe Firefly」のWeb版(β)をアップデートし、多言語対応を開始した。これにより、日本語で「Web版の画面表示」と「プロンプト(文字入力)によるコンテンツ生成」が行えるようになる。
画面表示の多言語化
FireflyのWeb版のUI(ユーザーインタフェース)の表示言語は従来、英語のみとなっていた。同社では7月12日から順次、UIを英語を含む20カ国語以上に対応させる作業を進める。同日時点でUIで利用できる言語は以下の通りだ。
- 英語(開始時から対応)
- 日本語
- フランス語
- ブラジルポルトガル語
- ポルトガル語
プロンプトの多言語対応
Fireflyでは従来、プロンプトによるコンテンツ生成は英語での指示にのみ対応していた。同社では7月12日から、Web版(β)においてプロンプトの指示を日本語を含む100超の言語で行えるようにした。
多言語対応を通して、同社は今後のFireflyの開発を加速するとしている。
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