落雷による突然の停電対策に使える! “パススルー充電機能”を活用できる「ポータブル電源」の選び方:“ポータブル電源”活用でお手軽UPSを実現(第2回)(4/4 ページ)
夏の停電対策として、ポータブル電源のパススルー充電機能を使った方法を全2回で解説する。今回は具体的な機種を選定する。
予算別おすすめ製品
先ほどの機器構成(消費電力合計が348W)を踏まえた上で、予算別のおすすめ製品をいくつか紹介してみるので、ぜひ参考にしてほしい。
3万円以内のオススメモデル
ポータブル電源は非常に幅広い価格帯の製品ラインアップが用意されているが、いわゆる入門モデルに当たる製品が、各社とも3万円以内で用意されている。まずは3万円以内の入門モデルの中でオススメの製品を紹介しよう。
3万円以内の入門モデルの中で一番オススメしたい製品が、BLUETTIの「EB3A」だ。EB3Aは3万円以内で購入できるにもかかわらず、定格出力600Wと頭一つ抜け出ており、瞬間最大出力は1200Wを誇る。
出力される波形も純正弦波なので安心して利用できるのも大きい。とはいえ、バッテリー容量は少し小さく268Whとなっており、例に挙げた構成では最大容量であっても1時間もたない点には注意しておきたい。
ただ、UPSとしての役割で見てみると安全にシャットダウンできる時間を稼げれば良いので、一人暮らし〜二人暮らしくらいの家庭であれば、停電時でも安心できるだろう。3万円以内でPCやNASを安全にシャットダウンできてかつ、災害時にも備えられるのはなかなか大きい。
6万円以内のオススメモデル
続いては、もう少し大容量でファミリー層でも使える価格帯のモデルだ。入門モデルと比べるとほぼ倍の金額ではあるが、簡易的なUPSとしてはもちろんのこと停電時に家族全員が安心して使える容量を備えている。
ファミリー層向けのオススメモデルとして、入門モデルと同じくBLUETTIの「EB55」だ。こちらも同価格帯の中では非常にコストパフォーマンスの良いモデルで、700W定格出力、瞬間最大出力は1400Wだ。
バッテリー容量は537Whなので、例に挙げた構成では最大容量であれば1時間半は稼働し続けられるし、仮に70%ほどの容量だったとしても1時間以上稼働できる。大は小を兼ねるとは言うが、1〜2人暮らしであればEB55は少し過剰ではある。予算に限りがある場合はEB3Aを、6万円以内まで捻出できるのであればEB55を選択すると良さそうだ。
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