天板のドットアニメ表示ギミックが物欲をくすぐる! ハイスペックな14型ゲーミングノート「ROG Zephyrus G14(2023)GA402XZ」を試す(4/4 ページ)
ROG Zephyrus G14 (2023) GA402は、スリムなボディーにハイスペックを搭載した14型ゲーミングノートPCだ。今回は、AMD Ryzen 9 7940HS、NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop GPUを搭載した最上位モデル(GA402XZ-R9R4080WL)を試した
ベンチマークテストでハイレベルのゲーミング体験を実証
ベンチマークテストの結果を確認しよう。特に言及がない限り、Armoury Crateで選択できる動作モードは「Turbo」、GPUモードは「Ultimate」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」を選択している。
参考として、Core i5-11400HとGeForce RTX 3050 Ti Laptop(グラフィックスメモリは4GB)を搭載した旧世代ゲーミングノートPCと、Ryzen 9 7940HSとGeForce RTX 4060 Laptop GPU(同8GB)を備えたた「TUF Gaming A15 FA507XV」のスコアも掲載している。
CINEBENCH R23、Blender Benchmark(CPU)のスコアを見ると、同じCPUを搭載しているTUF Gaming A15とほぼ同じスコアが出ており、CPUの性能はきっちり発揮できているといえる。GPUの性能についても、Blender Benchmark(GPU)や3DMarkのスコアではTUF Gaming A15 FA507XVを大きく上回っている。Far Cry 6のベンチマークでは最高画質でDXR拡張機能を全て有効にした場合でも、最低フレームレートが75fpsとなった。スペックから期待されるパフォーマンスをしっかり発揮できている。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeの結果。画面輝度50%、Armoury Crateの動作モードは「サイレント」、GPUモード「スタンダード」、Windows 11の電源設定「トップクラスの電力効率」としている。残量100%から3%まで、8時間11分動作しており、ほぼ公称値(約8.6時間)通りの駆動時間だった
FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(2560×1600ピクセル、最高品質)。Armoury Crateのモード別に実行した。環境によって変わってくる可能性はあるが、テスト時点(室温26度)では各モードの差はそれほど大きくなかった
合理的な放熱設計
放熱設計も合理的だ。排気口があるボディーの奥を中心に発熱があるが、WASDキーやEnterキー付近やパームレストの手を置く部分は比較的温度が抑えられている。室温や薄型のボディーを考えればかなり健闘しているといえるだろう。
FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマークの終了直前に、FLIR ONEで計測したサーモグラフィー(室温26度)。排気口のあるヒンジ奥は高温だが、WASDキーやパームレストの温度は比較的低く保たれている
動作音については、Turboモードの高負荷時はさすがに大きな音がするが、パフォーマンスモードならばだいぶ緩和され、サイレントであれば常時静音で利用できる。
高価な価格も納得の高付加価値モデル
ASUS Storeでの販売価格は39万9800円 (税込み、以下同)と高価ではあるが、高性能なCPUとGPUに加えて、高速広色域の液晶ディスプレイやAniMe Matrixといった付加価値も上乗せされている。使い勝手も良好な仕上がりだけに、この価格でも納得できるところだ。
ROG Zephyrus G14 (2023) GA402シリーズはラインアップが豊富で、基本スペックの違いでさまざまなモデルが販売されている。
例えば、GPUがGeForce RTX 4060 Laptop(8GB)の「ROG Zephyrus G14 (2023) GA402XV(GA402XV-R9R4060WL)」は32万9800円、GPUがGeForce RTX 4050 Laptop GPU(6GB)の「ROG Zephyrus G14 GA402XU (GA402XU-R9R4050W)」ならば24万9800円と比較的手頃だ。
これらのモデルも高品質な画面やAniMe Matrixギミックは共通なので、合わせて検討してみると良いだろう。
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