検索
ニュース

サントリーやBS朝日も出展した「SWSX Sydney」ってどんなイベント? “お祭り”の秘密に迫る(3/4 ページ)

米国の音楽フェスを発祥とする複合イベント「SXSW」のスピンオフイベントが、初めて海外で開催された。いろいろなイベントが雑多に混じり合うという特徴は維持しつつも、ある程度の秩序は保たれていたように思われる。その一端を見てみよう。

Share
Tweet
LINE
Hatena

オーストラリア陸軍、ポルシェやサントリーも出展

 オリジナルのSXSWはもちろん、今回のSXSW Sydney 2023には、「Z世代(Gen Z)」とも呼ばれる若者世代が多くやって来る。日本でいうと「ニコニコ超会議」みたいな雰囲気だというと分かりやすい。

 そんなこともあり、若者をターゲットとする出展も少なからず見受けられる。グッズを配ったり、新製品をアピールしたりと、ファンを増やすことを目的としてさまざまな展示が見受けられる。

 日本企業も例外ではなく、サントリーが「-196 DOUBLE LEMON」の自動販売機を模した巨大なブースを設置していた。この製品は日本において「−196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」として販売されているものの海外版で、オーストラリアのRTD市場(※1)における戦略製品として位置付けられている(参考リンク)。

(※1)Ready-To-Drink:氷や割物なしで、そのまま飲めるアルコール飲料の総称

サントリーブース
サントリーは「-196 DOUBLE LEMON」の自動販売機を模した巨大なブースを構えた。日本版の「−196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」とは異なりアルコール度数を下げた(9度→6度)他、オーストラリア人の好みに合うように味付けのアレンジもされているようだ

 Amazonは有料サブスクリプションサービス「Amazon Prime」をアピールするためのブースを出展。アイスクリームを無料で食べられる券を配ることでブースの“中”へ誘導を図っているのが印象的だった。

 ブースの内部では、新製品である「Fire TV Stick 4Kシリーズ」など、Amazonの一般消費者向け製品が展示されていた。

PrimeVille
Amazonは「PrimeVille(プライム村)」と銘打って、Amazon Primeをアピールするブースを構えていた
アイス
入口でもらえるチケットを持参すると……
プレゼント
アイスクリームまたはドリンクをもらえた。ブースの内部の展示を見てもらうための工夫の一環だろう
壁面
新製品である「Fire TV Stick 4Kシリーズ」の体験コーナーも用意
店頭什器
店頭で使われる展示ツールも用意されていた
子どもコーナー
ブース内には子ども向けのアトラクションも用意されていた。「みんなで楽しめる」工夫がなされていたように思う
抽選コーナー
ブースの最後にはAmazon製品やオリジナルグッズが当たるルーレットも

 一方、オーストラリア陸軍もブースを構えていた。ブース内には軍用車が展示されていたり、ヘリコプターのシミュレーターで飛行訓練を行えたり、「防衛用ロボット犬」のコンセプトモデルを見たりできた。

 もちろん、出展の主な目的は「集う若人」に陸軍への参加を呼びかけることである。この辺も、ニコニコ超会議的要素だろう(ニコニコ超会議には自衛隊が出展している)。

陸軍ブース
オーストラリア陸軍のブースは、大きな軍用車が目印だった
ヘリシミュレーター
ヘリコプターのシミュレーター
コンセプトロボット
軍用ロボット犬の試作機
4足
軍用ロボット犬は、オーストラリアだけでなく米国などでも開発が進められている
走査方法
軍用ロボット犬を巡っては、操作方法に関する研究が進んでいるという

 この他にも、「SnapChat」や「Porsche(ポルシェ)」など、いろいろな企業がブースを出展していた。PC関連では、HPとIntelが若者向けの共同ブースを構えた。

 各企業は工夫を凝らした展示を行って、若者の心をつかもうとしていた。

SnapChat
SnapChatブース
ポルシェ
Porscheは「Porsche House(ポルシェハウス)」と銘打ったブースを展開
ポルシェ
当然だが、Porscheブースには実車も展示されていた
共同ブース
以前の記事でも少し紹介したが、HPはIntelと共同でIntel Evoプラットフォームをアピールするブースを構えていた

 最後に、PCメーカーを含むIT関連企業のブースやイベント紹介しよう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る