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約3年前のノートPCのSSDを換装する 効果のほどは?【実践編】(3/4 ページ)

PCのパワーアップやリフレッシュの手段の1つとして「ストレージの換装」というものがある……のだが、どのくらいの効果があるのだろうか。実際に試してみよう。

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SSD換装前の下準備

 先の記事でも触れた通り、SSDの換装に当たっては、古いSSDからのデータ移行をどうするかは課題の1つだ。

 データ移行の手間を省くために、今回は「ディスククローンアプリ」を使ってSSDの内容を丸ごとクローニングするつもりで準備を進めていた。そのために、クローニングに対応するアクロニスの「Cyber Protect Home Office」と、PCI Express(NVMe)規格のM.2 SSDに対応するAOTECH(アイティプロテック)のNVMe M.2 SSDケース「AOK-M2NVME-U31G2」も用意していた。

 しかし、バックアップを始める前にWindowsの健康状況をチェックしたところ、思った以上に破損箇所が多かった。一応コマンドを使って修復できたものの、念のために今回は計画を変更し、回復ドライブ(リカバリーメディア)からのクリーンインストールを行うことにした。大まかな手順は以下の通りだ。

  1. 回復ドライブの作成
  2. 古いSSDのBitLocker(暗号化)を解除(BitLockerが有効な場合)
  3. 古いSSDをPCから取り外し、新しいSSDを取り付ける
  4. 回復ドライブからOS(とプリインストールアプリ)を入れ直す
  5. 古いSSDをSSDケースに入れて、必要なデータを新しいSSDに書き戻す
AOK-M2NVME-U31G2
データクローニングアプリと外付けSSDケースを使ってディスクのクローニングをするつもりだったが、Windowsの健康状況を鑑みて回復ドライブからの再インストール後に、古いSSDからデータを取り出すことにした(画像は筆者が用意した「AOK-M2NVME-U31G2」)

 古いSSDがBitLockerで暗号化されている場合、移し替えた先での利便性を考慮して暗号化を解除しておいた方が後々面倒なことにならない。手順は以下の通りだ。

  1. エクスプローラーでSSD(今回はCドライブ)を右クリック
  2. 「BitLockerの管理」をクリック
  3. 「BitLockerを無効化する」をクリック
  4. 確認のダイアログボックスが出てきたら「BitLockerを無効化する」をクリック
  5. しばらく待つ

 BitLockerの解除はバックグラウンドで行われるため、解除中も別の作業は行える。SSDの容量やデータ(ファイル)の数にもよるが、20〜30分もあれば解除は完了する。

BitLocker解除
BitLockerを解除せずに古いSSDをSSDケース(あるいは別のPC)に移し変えると、接続後に「回復キー」を求められて面倒だ。解除してから作業した方が後々楽である

 回復ドライブの作成方法は、過去の記事を参照してほしい。なお、メーカーによってはリカバリーメディアを独自のユーティリティーで作成しなければならないこともあるので、作成前には必ず取扱説明書を読んでおこう。

USBメモリ
回復ドライブの作成にはUSBメモリが必要となる。回復ドライブにリカバリーメディア機能を持たせる場合、PCによって必要な容量が異なる(LIFEBOOK UH90/E3の場合は32GB以上)

 準備ができたら、いよいよSSDの換装(取り換え)だ。

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