Amazonのタブレット「Fire HD 10 キッズプロ」を小学校低学年の子どもに使ってもらった結果(1/3 ページ)
アマゾンジャパンが6歳以上の子どもが使うことを想定したタブレット「Fire HD 10 キッズプロ」を発売しました。筆者の子どもに実際に使ってみると、良い点と改善すべき点がいろいろ見えてきたので、まとめてみます。
アマゾンジャパン(Amazon)が2024年10月、タブレット端末「Fire HD 10 キッズプロ」を発売しました。Amazon.co.jpでの販売価格は2万3980円(税込み、以下同)で、「Amazon Kids+」を1年間無料で使える権利も付帯します。
今回、Amazonから本機をお借りして、小学校低学年と未就学児のいる筆者宅で使ってみることにしました。果たして本機はどこが“プロ”なのでしょうか……?
そもそも「Fire HD 10 キッズプロ」ってどんなタブレット?
Fire HD 10 キッズプロは、その名の通り「Fire HD 10(第13世代)」の32GBモデル(Amazon価格1万9980円)をベースとしています。
先述の通り、Amazon Kids+を1年間利用できる権利(年額4800円または9800円、詳細は後述)が付帯する他、「キッズ向けスリムカバー」(Amazon価格4980円)が標準装備されています。計算上は、それぞれを単品で買うよりも5780〜1万780円“お得”です。対象年齢は、付属するキッズ向けスリムカバーと同じく6歳からとされています。
なお、より低年齢層(3歳以上の未就学児)をターゲットとして、付属するカバーを「キッズ向け保護カバー」(Amazon価格4980円)に差し替えた「Fire HD 10 キッズモデル」も用意されています。Amazon.co.jpでの販売価格は、キッズプロと同じく2万3980円です。
カバーは着脱可能で、いったん外してしまえば“普通の”Fire HD 10(第13世代)と見分けが付きません。スペックも同様です。
ディスプレイは1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)の10.1型液晶で、タッチ操作とペン入力にも対応しています。ペンは別売で、Googleが提唱する「USI 2.0」規格に準拠するものを利用できます。Amazon.co.jpでは、公式オプションとしてMaxeye製スタイラスペンが4980円で販売されています。
SoC(System-On-a-Chip)はMediaTekの「MT8186A」で、CPUコアは「Coretex-A76」が2基(最大2.05GHz)、「Cortex-A55」が6基(最大2GHz)の計8基構成となります。メモリは3GB、内蔵ストレージは32GBで、microSDメモリーカードの搭載にも対応しています(最大1TB)。
カメラはイン(画面)側、アウト(背面)側共に約500画素で、アウト側はオートフォーカス(AF)にも対応しています。スピーカーは、本体を横長にした位置から見て上部に2基あります。
本製品で一番うれしいことは何かと言われれば、専用カバーがあらかじめ装着された状態で付属していることです。
特に低年齢の子どもは手が小さく握力や腕力が弱いこともあり、タブレットを持つとすぐに落としてしまいがちです。また、機嫌が悪いとタブレットを“投げてしまう”ことすらあります。要するに大人の予想しない子どもの挙動や行動で、タブレットが壊れてしまうことがあるのです。
実は筆者もこのような経験をしたことがあります。子どもが2〜3歳の頃、とある8型タブレットを渡して動画を見せていたところ、手からタブレットが落ちてしまい、ディスプレイが破損してしまうという事故に遭遇したことがあるのです。この事故を通して、次にタブレットを購入する際は「使い方を見極めて、どんなカバーが必要かを考えてから買おう」と心に誓ったものです。
その点、繰り返しですがFire HD 10 キッズプロには耐衝撃性に優れたケースがあらかじめ装着されています。そのため、少なくとも「どんなカバーが必要か」を考える手間が省けます。
しかも、本モデルは2年限定保証が付帯しており、不意の水濡れ破損や画面の故障でも本体交換対応を受けられます。子どもに使わせるという観点で、ここまで“物理的に“安心して使えるタブレットはあまりないと思います。
加えて、付属のスリムカバーは持ち手が付いているので、10型タブレットを片手で持つことが難しかったり、両手でも持ったまま歩くのが難しかったり、あるいは運んでる途中で落としやすい年齢の子どもでも、比較的持ち運びやすいことも魅力です。もっとも、子どもがちゃんと持ち手を持って運んでくれれば、ですが……。
本製品にはAmazon Kids+の利用権が付帯していますが、その内容や使い勝手はどうなのでしょうか。
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