NECPCが「LAVIE Tab」のハイスペックな新モデルを発売 外部ディスプレイとしても使える14.5型とゲーミング重視の8.8型(2/2 ページ)
NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Tab」のハイスペックラインに新モデルが投入される。史上初の14.5型モデルは外部ディスプレイとして利用可能で、8.8型は同サイズのモデルには今までなかったハイスペックSoCを備えている。
LAVIE Tab T9(T0995/HAS)
LAVIE Tab T9(T0995/HAS)は、約9型の「LAVIE Tab T9」の最新モデルで、Androidタブレットの“ヘビーユーザー”に焦点を当てて、シリーズの従来モデル(スタンダードモデル)と比べるとスペックを高めとしていることが特徴だ。特にゲームアプリを快適に楽しめることをアピールしている。
SoCはQualcomm製の「Snapdragon 8+ Gen 1」で、CPUコアはCortex-X2(超高性能コア)×1/Cortex-A710(高性能コア)×3/Cortex-A510(高効率コア)×4の計8コア構成で、GPUコアはQualcomm独自の「Adreno」を搭載している。メモリは8GB(LPDDR5X規格)、内蔵ストレージは128GBを備える。microSDメモリーカードも搭載可能だ(最大1TB)。OSはAndroid 13をプリインストールする。
ディスプレイは1600×2560ピクセルの8.8型広視野角液晶で、最大144Hz駆動に対応する。別売の「デジタルペン3」(想定販売1万978円前後)を用意すればペン入力も可能だ(最大4096段階の筆圧検知に対応)。
カメラはアウト(背面)側が広角(約1300万画素/AF対応)+マクロ(約200万画素/固定フォーカス)のデュアル構成、イン(画面)側が約800万画素(固定フォーカス)のシングル構成となる。
別売の「デジタルペン3」は、本モデルのために新規に登場するものだ。最大4096段階の筆圧検知にも対応する。なお、本機に磁石でくっつけることも可能だが、充電はペンの上部にあるUSB Type-C端子にケーブルを差し込んで行う必要がある
外部ポートは本体下部(インカメラを左にして横長に持った場合、以下同)にUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子を、右側面にUSB 2.0 Type-C端子を1基ずつ備えており、いずれもUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力に対応している。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はDisplayPort Alternate Mode規格の映像出力に対応している。アナログ音声出力端子は備えない。
無線通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。セキュリティ機能としては、インカメラを利用した顔認証にも対応している。バッテリー容量は6550mAh(定格値)で、Web閲覧で最長10時間の連続駆動が可能だ(メーカー計測値)。
本機にはゲームを集中して楽しむための「ゲームアシスタント」が備わっており、ゲームアプリの起動を検知すると画面左側からスワイプすることで呼び出せるようになっている。
ゲームアシスタントはバックグラウンドタスクの一斉終了機能や通知のブロック機能などの他、電源を外部から直接受ける「バイパス充電」機能も備えている。バイパス充電を利用する場合は、USB 2.0 Type-C端子にUSB PD対応電源をつなぐ必要がある。
ゲームアシスタントの詳細設定画面。ゲームアシスタントを使うと、外部電源から直接給電を受ける「バイパス充電」を利用できる。なお、バイパス充電が有効な場合に電源入力(USB 2.0 Type-C端子)から電源を抜いても、瞬時にバッテリー給電に切り替わるため、電源オフとはならないという
スピーカーは2基構成で、Dolby Atmosによるサラウンド再生も可能だ。マイクは2基構成となる。ボディーサイズは約208.5(幅)×129.5(奥行き)×7.6(厚さ)mmで、重量は約365gとなる。
直販限定構成も
NECPCのWeb直販サイト「NEC Direct」では、本機をベースにメモリを12GB、内蔵ストレージを256GBに増強した「LAVIE Tab(TAB09/Q01)」も販売される。直販価格は10万9780円だ。
メモリや内蔵ストレージの容量を重視する場合は、直販限定のTAB09/Q01もチェックするといいだろう。
オプション品
本機専用のオプション品として、先述のデジタルペン3の他、画面用の「ガラス保護フィルム」(想定実売価格2178円前後)と、「タブレットカバー」(想定5478円)も発売される。
関連記事
- NECPC、12.6型有機ELパネルを採用した最上位Androidタブレット「LAVIE Tab T12」
NECパーソナルコンピュータは、有機ELディスプレイを採用した12.6型Androidタブレット「LAVIE Tab T12」を発表した。 - NECPCがRyzen 7030シリーズ搭載の液晶一体型デスクトップPCを投入 8型/9型Androidタブレットの新モデルも
NECパーソナルコンピュータ(NECPC)が、最新のRyzen 7030シリーズプロセッサを搭載の23.8型/27型液晶ディスプレイを備える液晶一体型デスクトップPCの新モデルを投入する。2基のTVチューナーを内蔵するモデルも用意している。合わせて、8型/9型Androidタブレットの新モデルも登場する。 - Qualcomm、「8」より10%高速なハイエンド「Snapdragon 8+ Gen 1」発表
Qualcommは「Snapdragon 8+ Gen 1」と「Snapdragon 7 Gen 1」を発表した。前者は昨年12月発表のハイエンド「Snapdragon 8 Gen 1」の強化版でCPUとGPUがそれぞれ10%向上。後者は「Snapdragon 778G 5G」の後継に当たる。 - NECPC、Android 12搭載10.61型タブレット「LAVIE Tab T10」に上位モデルを追加 メモリ8GB/ストレージ128GBを内蔵
NECパーソナルコンピュータは、個人向けAndroidタブレット「LAVIE Tab T10」シリーズの上位モデル「T1075/EAS」を発表した。 - NECPCが「LAVIE」の2023年冬モデルを発表 第13世代CPUになった「NEXTREME Carbon」など、モバイルモデルを刷新
NECパーソナルコンピュータが、個人向けノートPCの新モデルを発表した。今回は13〜14型のモバイルモデルが主役で、最新CPUの採用やアプリの改良が施されている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.