Googleが生成AI向け独自CPU「Google Axion」プロセッサを発表/Intel N100を採用した超小型コンピューティングモジュール「LattePanda Mu」:週末の「気になるニュース」一気読み!(1/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、4月7日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
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Googleが生成AI向け独自CPU「Google Axion」プロセッサを発表
米Googleは4月9日(現地時間)、Google Cloudの年次開発者イベント「Google Cloud Next '24」で、ArmベースのカスタムCPU「Google Axion」を発表した。
Axionは、データセンター向けに設計された初のカスタムArmベースCPUだ。業界をリードするパフォーマンスとエネルギー効率を提供し、2024年後半にGoogle Cloud の顧客に提供される予定だという。
Googleは以前から独自のカスタムチップを開発しており、PixelスマートフォンにもSoCとしてGoogle Tensorを搭載している。現在は第3世代だ。これに対してAxionはデータセンター向けのプロセッサとなる。近年の生成AIの利用拡大に伴い、データセンターでも処理能力の問題が顕在化してきている。
Axionは、現在クラウドで利用可能な最速の汎用(はんよう)Armベースインスタンスよりも性能が最大30%向上している。同等の現行世代x86ベースのインスタンスよりも性能で最大50%、エネルギー効率で最大60%向上しているという。
Intel N100を採用した超小型コンピューティングモジュール「LattePanda Mu」
中国LattePandaは4月11日(現地時間)、カスタム設計ソリューション向けの超小型コンピューティングモジュール「LattePanda Mu」を発売した。価格は139米ドル。
約60(縦)×69.6(横)mmとコンパクトなフォームファクタで、IoT、ロボティクス、デジタルサイネージ、エッジコンピューティングなどで利用することを想定している。CPUにIntel N100を搭載しており、同様の用途で使われるRaspberry Pi 5と比較して、優れたCPUパフォーマンスを発揮するという。
GPU性能も優れており、複雑な計算タスクや要求の厳しいアプリケーションでもスムーズに動作させられるとしている。
カスタマイズ性にも優れており、ルーター用のデュアルイーサネットポートボードの作成や、NASソリューション用の SATAインタフェースの提供など、必要な機能に応じてキャリアボードを設計できる。
PCIe 3.0レーンを最大9レーン備えており、専用グラフィックスカードや高性能NICの接続も可能だ。この他、SATA 3.0を最大2ポート、USB 3.2を最大4ポート利用できる。この他、USB 2.0×8、HDMI出力/DisplayPort出力×3、I2C、UART、GPIOの各端子を搭載する。
主な仕様として、CPUがIntel N100、メモリは8GB(LPDDR4-4800)、ストレージ64GB(eMMC 5.1)となっている。
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