AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目!(3/4 ページ)
4月24日から26日の3日間、東京・江東区にある東京ビッグサイト東展示場で「第33回 Japan IT Week 春」が開催されている。DX化やIT活用に取り組みたい企業をサポートする製品やソリューションが一堂に会する展示会だ。
企業のメタバース活用を支援! サードウェーブは「raytrek」を展示
法人向けPC「ドスパラプラス」を展開するサードウェーブは、企業のメタバース活用を支援する「第2回 メタバース活用 EXPO 春」エリアに出展した。法人向けPC「raytrek」(レイトレック)シリーズのワークステーション、ミドルタワー、コンパクト、ノートの全5機種を展示している。
raytrekは、高速CPUと高性能グラフィックボードを搭載し、レンダリング処理などで高いパフォーマンスを発揮する。展示機のうち2機ではデモ体験も可能だ。「CINEMA 4D」で制作したファイルをレンダリングソフト「OctaneRender」でリアルタイムレンダリングする様子を確認できた。
「1秒24フレーム素材のレンダリングに1分かかるのか、30秒かかるのかは、長尺になればなるほど時間の差が開いていく。待っている時間ほど非生産的な時間はない。高速処理できるPCを用意していただければそれだけ生産性が上がる。ドスパラプラスのraytrekは、選択肢が豊富な上、ポートなどを必要に応じて増設するといったカスタマイズも可能なので、企業のニーズにマッチするPCを導入できる」(担当者)
購入後のメンテナンスが楽になる!――デル・テクノロジーズ
今回の展示では、「エッジコンピューティング」「AI PC」などが目立ったが、デル・テクノロジーズもCopilotを活用するためのCore Ultra搭載PC「Latitude 5450」などを展示していた。
法人向けLatitudeシリーズでは「Dell Optimizer」という管理ソフトを使える。これにはサードプレースなどで作業中に背後からの視線をシャットアウトする「盗み見検出」や、エンドユーザーのPC利用時間などを学習して電源管理を最適化する「電源」などさまざまな機能がある。
![盗み見検出](https://image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2404/25/mw_itw33th_23.jpg)
Dell Optimizer機能の1つ「盗み見検出」。検出の通知だけをすることもできるし、写真のようにパターンを表示して背後にいる人からディスプレイに表示したものを見えないようにすることもできる。サイバーではない“肩越しののぞき見”という、“リアルな”情報漏えい防止に一役買う
中でも、「コラボレーションタッチパッド」はハイブリッドワークが当たり前になった今の時代に非常に便利な機能だ。タッチパッドの上部を右にスワイプすると内蔵カメラのオン/オフ、画面共有、チャット、マイクのミュート/ミュート解除ボタンが表示され、マウスでミュートボタンを探すことなく(たとえマウスカーソル自体が行方不明になったとしても)ワンタッチでミュートにしたり解除したりすることができる。相手の時間をムダにしない“思いやり設計”だと感じた。
同社の法人向けPCの裏には、7桁からなるサービスタグが記載されている。エンドユーザーはその7桁をサポートサイトに入力するだけで、必要なアップデート情報を知って、必要なファイルをダウンロード可能だ。OSや搭載メモリ、ストレージの型番、ドライバーなどをエンドユーザー側で調べる必要がなく、ITリテラシーが低い社員でも自力で解決できる。IT管理者にとって管理コストやコミュニケーションコストを削減できるだろう。
「選ぶべき理由」を前面に押し出したVAIOブース
VAIOブースでは、軽量で社員に負担なく持ち運んでもらえるようなビジネスノートPCの実機を展示していた。
![「VAIO PRo PJ」](https://image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2404/25/mw_itw33th_27.jpg)
展示されていた中で最も軽い約891gの12型モバイルPC「VAIO Pro PJ」。このサイズで最大10時間半も連続駆動可能なので、ビジネスタイムをほぼカバーできる。nanoSIMに対応しており、テザリングなどの手間がなく、支給した通信手段を使ってもらえるため通信に関係したIT管理者の手間も省ける
その他、客先で広げる際にもふさわしい美しさを長く保てる素材を使っていること、軽くて強度の高いカーボンファイバーを使っていること、胸の高さから落としたとしても問題ない高い堅牢性のあることなどで訴求していた。
関連記事
ASUS、第12/13世代Coreプロセッサの搭載に対応した産業用エッジAI PC
ASUS IoTはグラフィックスカードを2基まで装着可能な産業用エッジAIコンピュータ「PE8000G」を発表した。法人向け事業をさらにブースト! サードウェーブがドスパラプラスでワークステーションを展開する理由
サードウェーブが「ドスパラプラス新製品発表会 2023 春」を開催し、法人向けデスクトップPC10モデルを発表した。特にAI開発などでの活用を想定し、NVIDIAとのパートナーシップ締結についても言及するなど、法人向け事業にかける意気込みが語られた。第7〜13世代「Intel NUC」のサポートがASUSに移管 1月16日から
ASUSTek Computer(ASUS)が、Intelが製造/販売したNUC製品のサポートを受け継いだ。今後は、第7世代以降のNUC製品のソフトウェア/ファームウェアと各種サポートはASUSとその現地法人を通して提供される。企業の「持続可能性」を高める、QNAPのバックアップソリューションをチェック!
リモートワークやハイブリッドワークの普及で、企業におけるデータのバックアップの重要性が増している。この記事では、企業をとりまく環境変化に適応しやすい、オンプレミスとクラウドのメリットを兼ね備えたQNAPのバックアップソリューションを紹介する。CopilotでTeams会議の生産性アップへ Jabra製品のMicrosoft認定デバイスで話者識別、文字起こし機能が強化 それがどう役立つのか
Jabraのビデオバー「PanaCast 50」などが、Microsoft Teamsのインテリジェントスピーカーに対応したバータイプデバイスとして初めてMicrosoftから認定を受けた。Copilotを統合したTeamsとインテリジェントスピーカー対応PanaCast 50で会議はどのように変わるのか。説明会が開催された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.