パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現:リモコンは独自デザイン
パナソニックが1月に表明したスマートTVの「Fire OS」ベース化。その第1弾製品が、6月21日から順次発売されることになった。液晶パネル、有機ELパネルのいずれも選択可能で、スタンダードモデルを含めて全て4K解像度パネルを採用している。
パナソニックは5月8日、スマートTV「VIERA(ビエラ)」の新モデルを発表した。新モデルは6月21日から順次販売を開始する予定で、販売価格はオープン設定となっている。
新モデルの概要
VIERAの新モデルは、OSとしてAmazon.com Servicesが開発した「Fire OS」を採用している。パナソニックは1月、自社製スマートTVのOSをFire OSに切り替えることを発表しており、このモデルが新OSの“第1弾”という位置付けとなる。
Fire OSは、Amazon.comの映像投影デバイス「Fire TVシリーズ」や、Fireタブレットでも使われている。そのこともあり、VIERAの新モデルのUI(ユーザーインタフェース)は、Fire TVシリーズに準拠したものとなっている。Fire TVシリーズを既に使っている人はすぐに使いこなせる反面、Firefox OSベースのVIERAから乗り換える場合は若干の慣れが必要だろう。
新モデルは全て、4K(3840×2160ピクセル)解像度のディスプレイパネルを採用している。
W80Aシリーズ
「W80Aシリーズ」はVA液晶(LEDバックライト)を採用するスタンダードモデルで、地上波デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、BS4K/110度CS4K放送用のチューナーを各2基搭載している。画面サイズは43型と50型の2種類を取りそろえ、いずれも7月26日に発売される。
ヤマダデンキが販売する船井電機製のFire TVスマートテレビとは異なり、リモコンのデザインは独自のものとなっている。画面UIとは逆に、リモコンは従来のVIERAシリーズを使っていた人の方が早く慣れそうである
W90Aシリーズ/W95Aシリーズ
「W90Aシリーズ」はVA液晶(LEDバックライト)を採用するハイグレードモデルで、地上波デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送用チューナーは各3基、BS4K/110度CS4K放送用チューナーは2基搭載している。画面サイズは43型/50型/55型/65型の4種類を取りそろえ、6月21日に発売される。
「W95Aシリーズ」は液晶パネルタイプの最上位モデルで、VA液晶を搭載する……のだが、他のシリーズとは異なりバックライトを「ミニLED」とした上で、フィルターに「量子ドットシート」を適用することでコントラストと色の鮮やかさを向上している。
地上波デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送用チューナーは各3基、BS4K/110度CS4K放送用チューナーは2基搭載し、画面サイズは65型のみとなる。発売は7月26日を予定している。
Z85Aシリーズ
「Z85Aシリーズ」は有機ELパネルを採用するスタンダードモデルで、地上波デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、BS4K/110度CS4K放送用のチューナーを各2基搭載している。画面サイズは42型と48型の2種類を取りそろえ、いずれも7月19日に発売される。
Z90Aシリーズ/Z95Aシリーズ
「Z90Aシリーズ」は有機ELパネルを採用するハイグレードモデルで、地上波デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送用チューナーは各3基、BS4K/110度CS4K放送用チューナーは2基搭載している。画面サイズは55型と65型の2種類を取りそろえ、6月21日に発売される。
「Z95Aシリーズ」は有機ELパネルタイプの最上位モデルで、コントラスト比と色表現に優れる「マイクロレンズ有機ELパネル」を採用している。また、スピーカーは自社の「Technics(テクニクス)」ブランドのチューニングを受けるなど、音響面でもこだわりを盛り込んでいる。
地上波デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送用チューナーは各3基、BS4K/110度CS4K放送用チューナーは2基搭載している。画面サイズは55型と65型の2種類を取りそろえ、6月21日に発売される。
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