“NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート(4/7 ページ)
GIGAスクール構想スタートから4年目となる2024年、文部科学省ではその第2段階「NEXT GIGA」に向けて動いている。NEXT GIGAでは早くもリプレース時期を迎えた自治体の端末選定など課題も多い。PCメーカー各社はどのようなアプローチをしているのだろうか。「EDIX 東京」でその取り組みを見てきた。
学校に通えない児童や生徒も置き去りにしないビデオ会議システムの利用例を示した日本HPブース
日本HPでは、電子黒板「MIRAI TOUCH」(ミライタッチ)の実演セミナーを開催していた。大画面モニターでは画面に直接タッチできず、PCを操作しなければいけないなど直感的な操作が難しい。かといって大画面かつタッチ操作対応のモニターは値が張る。そのようなニーズに対応しているのがMIRAI TOUCHだ。
この電子黒板は65型で4K表示、40点タッチに対応しており、USB Type-Cケーブル1本で生徒側のPCも接続できる。日本HPで実演セミナーしていたものはOSとしてChromeOS Flexを組み込んでいるため、単体でもPCのようにさまざまな機能を使えるという。例えば、Google ドライブに保存しておいた教材を都度ダウンロードしながら展開し、表示したり、児童や生徒側のデバイスにも同じものを表示させたりできる。
あわせて取り付けていたビデオバー「Poly Studio」を使えば、自宅から参加している児童/生徒にも教室の様子や教師の声を自然に届けられるという。
Poly Studioシリーズ。ビデオ会議用カメラとして使えば、画面を6分割して話者を大きく表示。自宅から参加している児童/生徒の端末からは、全員がリモートで参加しているように見えるため疎外感を持つことがない
紙の教材はMIRAI TOUCHと接続した複合機「HP Smart Tank 7305」でスキャンして取り込んでから表示していた。強調したい部分に教師が書き込みを入れて、再度プリントアウトして配布するといった使い方もできる。作成済み教材、また副教材などを利用することで板書の手間を省けると感じた。
その他、11.6型のコンバーチブルモデル「HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PC」「HP Fortis x360 G5 Chromebook」「HP Fortis x360 MK G5 Chromebook」などを展示していた。
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