定番製品との違いは? 日本語による定型応答にも対応するスマートドアベル「ビデオドアベル 2K」を試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(4/4 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。選択肢が増えつつあるドアベルの新モデルをチェックした。
タグ付けはサポートするものの……
もう1つのタグ付けはどうだろうか。ホームセキュリティ向けのカメラやドアベルでは、被写体が人物なのか乗り物なのか、あるいは荷物かといったタグづけをして通知する機能を備えており、Arloもこの機能に対応している。
ただし荷物を検出する機能については、全てのカメラやドアベルが同時に使うことはできず、アカウント1つに1台までという制限がある。しかもヘルプ画面を見る限り、ドアベルではなく屋外カメラのための機能とみなされているようで、設置場所は高さ3mで、ドアまでの通路と荷物が置かれる玄関先がよく映る場所に設置するよう指示されている。ドアベルではとても対応できない。
結果的にこの荷物検知の機能を使うには、ドアベル以外にもう1つ、屋外カメラを玄関に設置しなくてはいけなくなる。確かにそれだと検知の確実性は上がるだろうが、コスト面では不利だ。今はまだ過渡期なのかもしれないが、ドアベルだけで完結する方向を目指してほしい。
荷物検知は設定画面の「Home」の中にある「荷物の検出」で設定する(左)。設定できるカメラは1台だけだ(中央)。詳細ページにはカメラはドアの真上、約3mの高さに設置するよう指示されており、ドアベルでは対応不可能だ(右)
価格競争力も十分 スマートドアベル選びの候補に入る製品
以上ざっと見てきたが、一通りの機能はそろっている上、日本語化されたクイック応答メッセージなど見るべき機能はある。また映像の遅延も、以前紹介した屋内カメラのように3秒前後かかるといったこともなく、1〜2秒程度にとどめられている。置き配回りの機能だけが、やや残念な印象だ。
価格については税込み2万1980円と、2万円台半ばのRingやGoogle Nestのドアベルと比べても競争力はある。置き配関連の機能が特に不要ならば、という条件はつくものの、機能的には十分で、スマート機能を備えたドアベル選びの候補に入ってくる製品と言えそうだ。
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