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HUIONの液タブ「Kamvas Pro 19」は全部盛りで最高のサイズ感だった! プロ絵師が試して分かったことある日のペン・ボード・ガジェット(4/5 ページ)

プロイラストレーターのrefeiaさんが、HUIONの高級液タブ「Kamvas Pro 19」を試しました。今度の新モデルはどうだったのでしょうか?

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実用性チェック! うれしいペン性能と惜しい遅延感

 さて、実際の作業に使ってみましょう。このパートは海外モデルでも最近はペン性能についてあまり指摘することがなくなっていますが、今回はさらになくなりました。

 逆に、筆圧検知の余裕と自然さは実感できます。軽い筆圧が意図した通りに使えるので、ラフでは薄い線で探っていくような描き方もやりやすく、強い筆圧でも頭打ちにならないため、線画では摩擦力で線を安定させるような筆運びも安心して使えます。

HUION Kamvas Pro 19 液タブ ペン タブレット 4K 18.4型 持ち運び
ペンを押し付けて、腕で引っ張るようにして滑らかな線を引いています

 彩色も特に困ることはなく、軽い筆圧で薄く塗る時もコントロールしやすくて快適でした。

HUION Kamvas Pro 19 液タブ ペン タブレット 4K 18.4型 持ち運び
ブラシの濃さを変更しないまま、ベタ塗りのような濃さから薄いグラデーションまで対応できます

 先に挙げたカーソルずれは、自分の作業では気になることはありませんでした。どちらかというと気になったのは遅延感です。普段は120Hzディスプレイでガチガチに遅延を切り詰めたCintiq Pro 17を使っているので、本機のペン先と線が少し離れている感じや、スクロールするときにのっそりついてくる様子で差を感じてしまいます。

 ただし快適性に差は出るとはいえ、作業効率にまで影響するかというと、そうとも言えないかな……ぐらいでした。

 パームリジェクションの弱さについては、Photoshop+自前の手袋で作業し始めてすぐに、キャンバスの移動やレイヤーパネルのスクロールなど複数の誤爆が発生したので、以後はタッチオフで作業を続けました。自分が液タブにタッチ操作を求めるのは主にペンを握っていない時なので、ディールブレイカーというほどではないですが、オン/オフを切り替えながら使うのは面倒ではあります。

今までで一番好みのサイズ

 そして、特に好印象だったのがサイズ感です。個人的に17.3型のCintiq Pro 17を使って感じるのは「19型ぐらいまであってもいいな……」なので、本機の18.4型は余裕を感じてとても感触が良いです。

 イラスト制作も文章入力もフルスピードでできる「ダブルキーボード」配置は、液タブが大きいと腕が開きすぎて使いづらくなりますが、今回は無理なくできました。

HUION Kamvas Pro 19 液タブ ペン タブレット 4K 18.4型 持ち運び
後は適切なスタンドに設置するだけだな……という感じです

 また、本機はファンレスで、最大輝度で2時間以上動かしても右上あたりがほんのり暖かくなるぐらいで問題なさそうでした。ある程度暑い日でも、タブレット用手袋をしていれば大丈夫だと思います。

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