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“心地よさ”が抜群に高いヘッドフォン「Sonos Ace」 仕事の休息で音楽につつまれよう「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)

企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。

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Sonos Aceを装着して、シンプルに“非常に心地よい”

 そんな私がSonos Aceを使ってみました。何だか身もフタもないもない感想ですが、“心地よい”という感想が一番しっくりときました。

 音質は、柔らかい印象を受けます。手持ちのWH-1000XM4は、どちらかというとソニーらしいドンシャリ系ですが、Sonos Aceは“柔らかい”イメージです。

 これ、リラックスする時にヘッドフォンを使う私の使い方としてかなりいいなと思いました。Sonos Aceで試聴している時に思わず心地よくて寝落ちしてしまったほどです。もちろん楽曲によりますが、クラシックやオーケストラとの相性は特に良いですね。

 ただ、私がそもそもヘッドフォンをあまり使わないのは、ヘッドフォンの装着が苦手だからです。密閉感や圧迫感により、長時間着けていると疲労を感じてしまいます。しかし、Sonos Aceは装着していても“心地よい”と感じる場面が多いです。

 「ヘッドフォンの中では」という言い方にはなりますが、締め付けがかなり弱いです。それでいて、ズレたり、隙間があるわけではありません。正直、装着感はWH-1000XM4を大きく上回っています。

 とはいえ特にこの夏場、暑い場所でヘッドフォンをするのは無理ですね……。ある程度涼しい部屋であっても、どうしても汗が気になってしまいます。

ノイズキャンセリングも秀逸、使い勝手もヨシ

 現代のヘッドフォンの定番機能であり、心地よさの1つの要素となるノイズキャンセリングについて、こちらはかなり強力です。

 そうはいっても、人の声はあまりキャンセルしないようになっているのか、私が本当に使いたい用途とは少し異なりました。

 私がカフェなどでヘッドフォンを使う場合、周囲の音を遮断したいというケースが多いです。しかし、Sonos Aceのノイズキャンセリング機能をオンにすると、逆に隣の人の声が聞こえやすくなるという本末転倒なことが起こりました。

 再生している音楽の音量を上げればいいのですが、集中して仕事したい時は、そもそも音を耳にしたくない(ノイズキャンセルだけオンにして耳栓代わりにしたい)のですが、ノイズキャンセリングのこうした事象はSonos Aceに限った話ではありません。音楽を聞くためのノイズキャンセリング機能としては、レベルが高いと感じます。

 また、ヘッドフォン本体に物理的なボタンがあるのもグッドです。AirPodsのようなタッチ操作のヘッドフォンやイヤフォンも多いですが、はっきり言って使いづらいです。耳元でそんな微妙なタッチ操作はできません。多くのヘッドフォンやイヤフォンに搭載されているタッチ操作系は全くと言ってよいほど私は使いません。

 Sonos Aceは音量や再生/停止、ノイズキャンセリングのモード切り替えといった操作が物理ボタンで可能です。ボタンもある程度大きいため、これは使い勝手がよいです。

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やっぱり、物理ボタンですよねぇ

 そして、個人的にありがたいのが有線接続できる点です。ヘッドフォンは有線接続派で、手持ちのWH-1000XM4も実は有線で使っています。気持ち的な問題かもしれませんが「音は有線接続に勝るものはない」というイメージがあります。こうしたヘッドフォンを使う時は、音を堪能したい時。つまり、Sonos Aceのような高級機で聞くなら「無線というのはちょっと……」という感覚です。

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無線とは違い「必ず接続できている安心感」がありますね。ケーブル先は通常の3.5mmイヤフォン端子(AUX)と、USB Type-Cの2種類が付属しています。

 なお、普段から“ながら聞き”する時は、ヘッドフォンではなく「AirPods Pro」のようなイヤフォンを使うことがほとんどです。「音割れせずにきちんと聞き取れたらいいや」、といった使い方です。

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