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AMDが「Ryzen 9000シリーズ」の発売を1〜2週間程度延期 初期生産分の品質に問題
AMDが、米国で7月31日に発売する予定だった「Ryzen 9000シリーズ」のハイエンドモデルの発売を延期することが判明した。初期生産分に品質基準を満たさない個体が見つかったことが原因で、正常品への交換をした上で8〜16日遅れで発売される。
AMDが、7月31日に米国で発売する予定だった新型CPU「Ryzen 9000シリーズ」のハイエンドモデル(Ryzen 9000Xシリーズ)の発売を延期することが分かった。同社のジャック・フィン氏(コンピューティング/グラフィックス事業部 シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー)によるX(旧Twitter)の投稿によると、発売前の最終確認で「初期生産分に品質基準を満たさないものが見つかった」ことが原因で、米国における新しい発売予定日は、製品によって8月8日または8月16日となる。
なお、本製品の日本における発売日はまだ公表されていないが、こちらもある程度の遅れが生じるものと思われる。
新しい発売日(米国)
AMDでは、Ryzen 9000シリーズの初期生産分を新しい(品質基準を満たした)固体に差し替える作業を進めている。米国における新しい発売予定日は以下の通りだ。
- Ryzen 5 9600X/Ryzen 7 9700X:8月8日
- Ryzen 9 9900X/Ryzen 7 9950X:8月15日
フィン氏はXのポストで発売の延期をわびると共に、「AMDは全てのRyzenユーザーに高品質の体験を提供することに誇りを持っており、ファンの皆さんが新しいRyzen 9000シリーズで素晴らしい体験をしてもらえることを楽しみにしている」と、Ryzen 9000シリーズへの自信ものぞかせた。
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