ニュース
ストレージ用通信プロトコル「NVMe 2.1」登場 AI時代のデータニーズに応えてセキュリティと可用性を向上
PCI Express接続のSSDにおいて、主流となっている通信プロ所「NVM Express(NVMe)」の最新バージョンが公表された。AI(人工知能)を中心にデータセンターにおいてストレージへのアクセスが増えている現状を踏まえて、複数の新機能が追加されている。
NVM Expressは8月6日(米国太平洋夏時間)、データストレージのインタフェース規格「NVM Express(NVMe) 2.1」を発表した。従来の最新バージョンである「NVMe 2.0」と比べると、AI(人工知能)を中心にデータセンターにおいてストレージへのアクセスが増えている現状を踏まえて、複数の新機能が追加されている。
NVMe 2.1の主な新機能
NVMe 2.1に実装される主な新機能は以下の通りだ。いずれも、大量のデータを取り扱うことや、セキュアさの確保を目的としたものとなる。
- NVMe Network Boot:ファブリック(NVMe-oF)経由で接続したNVMeデバイスからOSを起動する機能
- NVMe High Availability:AIやHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)のデータセンターでの利用を想定して、高可用性システムを構築するためのソリューション
- NVMe Live Migration:NVMeコントローラーと名前空間をNVMeサブシステムにおいて移行しやすくする仕組み
- 入出力単位での暗号化キー付与:データごとに暗号化キーを変えることで、デバイスやストレージの盗難/紛失に伴うデータ漏えいリスクを低減
- Scalable Resource Management:NVMe/NVMe-oFにおいて、ワークロードの規模に応じてリソースを構築/構成/プロビジョニングできるフレームワークを用意
- Fabric Zoning and Pull Registrations:集中検出コントローラ(CDC)を用いることで、データのアクセス制御を向上
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】
最近のPC(特にノートPC)のパワーアップ手段として、SSDの交換(換装)は1つの選択肢といえる。データを事前にバックアップすることなく換装するには「ディスククローニングデバイス」がお勧めだ。今回は、そんなデバイスの1つであるセンチュリーの「M.2 NVMe SSDクローンBOX バスパワーUSB10G(CMNV2U10GCP)」を紹介する。
ノートPCのSSDを1TBから4TBに取り替える! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってお引っ越し【後編】
センチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」は、税込み実売価格が1万円前後のM.2 NVMe SSD専用ディスククローニングデバイスだ。今回は、これを使ってSSDを実際に換装してみよう。
Microchipがデータセンター向けGen5対応NVMe SSDコントローラーを発表
Microchip Technologyは、Gen5対応NVMe SSDコントローラー「Flashtec NVMe 5016ソリッドステートドライブコントローラ」を発表した。
WD、ポータブルゲーミングPCにも向くM.2 2230対応の小型NVMe SSD「SN770M」
ウエスタンデジタルは、M.2 2230フォームファクターに対応した小型設計の内蔵型NVMe SSD「WD_BLACK SN770M NVMe SSD」を発表した。
初のリテールNVMe対応M.2 SSD「SSD 950 PRO」がデビュー!
リテール品としては初となるNVMeタイプのM.2 SSD「SSD 950 PRO」が、まずは256Gバイトから登場。ブート用SSDの本格的なトレンド変化を起こすかもと期待されている。
