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「Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)」は驚きの内蔵GPU性能に メモリ帯域が当初発表から“倍増”IFA 2024(4/4 ページ)

IntelがLuna Lakeこと「Core Ultra 200Vプロセッサ」を発表した。Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)のモバイル向けモデルという位置付けだが、どのような特徴があるのだろうか。ドイツ・ベルリンで開催された発表会で得られた情報をもとにまとめた。

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Core Ultra 200Vプロセッサは予想以上に高性能

 今回の発表会場には、Core Ultra 200Vプロセッサを搭載するノートPCの実機展示が行われた。一部の展示機は実際に触れることもできたので、それらについて言及しておきたい。

 展示されていたノートPCは、13型前後の画面を備える1kg前後の重さのモバイルモデルが中心だったが、中には16型程度の大画面モデルもあった。PCメーカー的には、Core Ultra 200Vプロセッサを「そこそこ性能重視なノートPC」にも採用したいという意図も見え隠れする。

 デモで個人的に驚きを隠せなかったのは、やはり内蔵GPUの性能の高さだろう。ゲームのフレームレートを比較する展示では、理論性能が2倍以上も高いはずのRyzen AI 9 HX370のフレームレートがどういうわけか不思議なほどに安定していなかった。逆に、Core Ultra 200Vプロセッサは驚くほどにフレームレートが安定している

 この展示の信ぴょう性については、今後各所から出てくるはずの実機レビューなどで明らかになるだろう。

 もっとも、いくらRyzen AI 300シリーズよりもゲームが安定して動作するといっても、会場で展示されていた“明らかな”ゲーミングPCは、MSIのポータブルモデル「Claw 8 AI+」1台だけだった。

Core Ultra 9 288VとRyzen AI 9 HX 370とで「F1 24」を動作させたときのパフォーマンス比較(3台並んでいるシーンでは、一番右にSnapdragon X Elite X1E-80-100搭載ノートPCが置かれている)

 繰り返しだが、Core Ultra 200Vプロセッサは意外と高機能かつ高性能な内蔵GPUを備えている。趣味用途程度の映像編集はもちろん、カジュアルゲーミング用途にまでに対応できそうだ。多目的ノートPC用のCPU(SoC)として、ニーズが高まるのかもしれない。

たくさん展示
Core Ultra 200Vプロセッサ搭載ノートPCが多数展示されていたイベント会場
LG gram
LG Electronicsの「LG gram Pro(16Z90TL)」。2560×1600ピクセルの16型IPS液晶ディスプレイを備え、容量77Whのバッテリーを搭載している。重量は約1.2kgだ
XPS 13
Dell Technologiesの「XPS 13」。ボディーカラーはブラックとホワイトから選べる。今回の発表会では、2880×1920ピクセルの有機ELディスプレイを搭載する構成が展示されていた。公称のバッテリー駆動時間は26時間で、重量は約1.2kgだ
Zenbook S14
ASUSTeK Computerの「ASUS Zenbook S14」。軽量で高剛性の新素材「Ceraluminum(セラルミナム)」をボディーに採用する
Prestige 13 AI+
MSIの「Prestige 13 AI+」は、約990gの超軽量ボディーがウリだ
Claw 8 AI+
同じくMSIの「Claw 8 AI+」。Core Ultra 200Vプロセッサを搭載する8型ポータブルゲーミングPCだ。試しに「Hi-Fi Rush」をプレイしてみたが、かなり快適だった
Galaxy Book5 Pro 360
Samsung Electronicsの「Galaxy Book5 Pro 360」は、Sペンによるペン入力にも対応する2in1モデルだ

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