インテルが「Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)」搭載ノートPCを国内初披露 どんなモデルがある?(1/2 ページ)
日本時間の深夜、Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)が発表された。それを受けて、インテルがイベントの基調講演において同プロセッサを国内で初めてお披露目した。併せて、展示会場では一部メーカーの搭載PCの展示も行われた。
既報の通り、Intelは9月4日(中央ヨーロッパ夏時間)にモバイル向け新型「Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)」を発表した。搭載PCは、米国時間の9月24日(日本時間の9月25日)から順次発売される予定だ。
そんな折、インテル(Intelの日本法人)が9月4日に開催したビジネスユーザー向けイベント「Intel Connection 2024」(2日目)において、日本において発売予定のCore Ultraプロセッサ(シリーズ2)搭載ノートPCが披露された。
正式発表されたモバイル向け新型SoC「Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)」(Core Ultra 200V)のチップ。LPDDR5Xメモリをオンボード実装しながらも、100円玉とほぼ同じサイズとなっている
基調講演では「AI PCエコシステムパートナー」として日本エイサー、ASUS JAPAN、デル・テクノロジーズ、Dynabook、エプソンダイレクト、富士通、日本HP、インバースネット、レノボ・ジャパン、LG Japan、マウスコンピューター、エムエスアイコンピュータージャパン、NEC(日本電気)、パナソニック コネクト、サードウェーブ、ユニットコムのマーケティング担当者が登壇した
日本ではまず9社から登場
今回発表されたCore Ultraプロセッサ(シリーズ2)は「Core Ultra 200Vシリーズ」と呼ばれ、メモリチップやWi-Fi(無線LAN)/Bluetoothモジュールなどを統合したSoC(System on a Chip)形態で供給される。モデル名に全て「V」が付いているが、「従来とは異なるフォームファクターで提供されることを示すために付けたもので、特別な意味を込めたものではない」(インテル)。
インテルによると、近いうちに日本でCore Ultra 200Vシリーズを搭載するノートPCを発売するメーカーは、以下の9社とのことだ。
- 日本エイサー
- ASUS JAPAN
- デル・テクノロジーズ
- 日本HP
- レノボ・ジャパン
- マウスコンピューター
- エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)
- サードウェーブ
- ユニットコム
実機展示があったのは7社7機種
今回のイベントでは、先述の9社のうち7社のCore Ultra 200Vシリーズ搭載ノートPCが展示された。
基本的には日本で発売される予定の機種で、中には正式発表前の製品もある。ただし、キーボードを中心に正式発表時と仕様が異なる場合があるので注意したい。
THIRDWAVE DX-L7LA(サードウェーブ)
サードウェーブの「THIRDWAVE DX-L7LA」は、Core Ultra 7 258V(Pコア4基/最大4.8GHz+Eコア4基/最大3.7GHz)を備える16型ノートPCだ。貼られているステッカーを見る限り、MIL-STD-810H(MIL規格)に準拠した耐久性能を備えているものと思われる。
CPUバッジ(いわゆる「Intel Insideシール」)は、現行のCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)と同じデザインとなっている。その隣には、MIL-STD-810Hの耐久性能を備えることを示すシールも貼られている(具体的な準拠項目は不明)
XPS 13(デル・テクノロジーズ)
デル・テクノロジーズの「XPS 13」は、個人向けプレミアムブランド「XPS」から発売される13.4型モデルだ。外観上の特徴は、2024年モデルとして登場したCore Ultra(シリーズ1)搭載モデルやSnapdragon X Elite搭載モデルと変わりない。
展示機は「Core 5 Ultra 226V」(Pコア4基/最大4.5GHz+Eコア4基/最大3.5GHz)を搭載した構成で、IntelのノートPC認証プログラム「Evo Editionプラットフォーム」に準拠している。なお、Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)におけるEvo Edition認証ステッカーは、CPUバッジと一体化されており、かなり“控え目”になっている。
MousePro G4-I5U01BK-E(マウスコンピューター)
マウスコンピューターの「MousePro G4-I5U01BK-E」は、Core 5 Ultra 226Vを搭載する14型軽量ノートPCだ。本製品は既に発表済みで、販売価格などは改めて告知されるという。
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