完全ワイヤレスイヤフォンはここまで来た! フラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 3」を試す:盛りだくさんにも程がある!(3/3 ページ)
JBLの完全ワイヤレスイヤフォンで最高位モデルとなる「JBL TOUR PRO 3」が登場した。非常に多機能な本製品を早速試してみた。
ハイレゾ(LDAC)対応の迫力あるサウンド
肝心の音質だが、前モデルから引き続き非常に快適だ。JBL TOUR PRO 2では、やや高音の伸びに物足りなさもあったが、JBL TOUR PRO 3ではそうした感じもなくなり、全体的に低音が強めのメリハリのある音を楽しむことができた。
また、新たにLDACをサポート(LC3は後日対応予定)し、ハイレゾイヤフォンとなった。利用するには端末側もLDAC対応が必要なので、残念ながらiPhoneでは利用できない。LDAC接続した場合の音質だが、AAC接続の場合よりも、解像感が一段上がる印象だ。特に中高音域がよりクリアに聞こえるようになる。
ただ、LDAC使用時には「Personi-Fi」「空間サウンド」「低音量EQ」「音漏れの補正」が利用できなくなる。「Personi-Fi」はユーザーの聴覚特性を測定し、最適な補正を掛けてくれるという機能だ。
例えば、高音域が聞こえにくいユーザーならその部分を強化するなどを行ってくれる。Personi-Fiを利用するかどうかで、音の聞こえ方がかなり変わってくる。人によってはLDACよりもPersoni-Fiで補正がかかった音の方が好みだという人もいるだろう。この辺りは実際に試してみるしかない。
スマート充電ケースで使い方が広がるイヤフォン
JBL TOUR PRO 2は、3万円を超える価格ながらハイレゾ非対応ということで若干見劣りする部分もあったのだが、JBL TOUR PRO 3はLDAC対応になりその欠点もなくなった。何より、スマート充電ケースも日本語対応になるなど、より便利にアップデートしている。
特にトランスミッター機能は面白い。最近はAURACAST対応の製品が増えてきているが、実際にそれを活用する機会はまだ少ない。JBL TOUR PRO 3なら、トランスミッターでAURACASTを活用し、友人と気軽に音楽をシェアできる。用途はかなり広いはずだ。
4万円超というのは少々手を出しにくい価格ではあるが、それに見合った性能であると言えるだろう。強化された音質や便利になったスマート充電ケースを、ぜひ手に取って確認してほしい。
(製品協力:ハーマンインターナショナル株式会社)
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