“VRChat民”歓喜の要素が満載! HTCの新XRヘッドセット「VIVE Focus Vision」 実機に触れて見えた優位性は?:武者良太の我武者羅ガジェット道(1/4 ページ)
新製品「VIVE Focus Vision」の強みはどこにあるのか? 発表会で実機を見てきました。
HTC NIPPONは9月24日、新型のXRヘッドセット「VIVE Focus Vision」を日本で発表しました。18日にグローバル向けオンラインイベントでも言及していたモデルです。同社はパススルー表示用のステレオカメラを活用したMR機能が充実していることを強くアピールしています。
価格は個人ユーザー向けのConsumer Editionが16万9000円です。なお米国では999ドルに設定されているため割高に感じられますが、10月17日までに予約すれば7種類以上のゲームと「VIVE 有線ストリーミングキット(DisplayPort モード対応)」(2万9000円)が付属するキャンペーンも行われます。
技術革新を続けてきたHTCが送り出す新モデル
HTCは1997年に携帯電話をリリースして以来、08年には世界初のAndroidスマートフォン「HTC Dream/Mobile G1」を発売するなど、業界をリードしてきました。
HTC Corporationのチャールズ・ホアン氏(副社長 兼 HTCグローバルセールス&マーケティング統括、写真左)は、「HTCのビジョンは明確だ」と話します。
スマートフォンやXRデバイスが記載されたHTCデバイスの年表と、HTC Corporationの副社長兼HTCグローバルセールス&マーケティング統括のチャールズ・ホアン氏(左)、HTC NIPPONカントリーヘッド セールス&マーケティング統括の小山Max直樹氏(右)
「われわれは、人間のテクノロジーとの関わり方を進めることに全力を注いできました。これから先も人とテクノロジーをつなげ、テクノロジー製品の融合が世界中のユーザーにとってシームレスな体験となることを目指します。それがVIVEREALTYと呼ばれるものになります」(ホアン氏)
そのチャレンジの一環として開発されたのが、数多のVRコンテンツが流通しているPC VRの市場と、単体で動作するスタンドアロンのVR端末を融合させた「VIVE Focus Vision」だといいます。
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