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“VRChat民”歓喜の要素が満載! HTCの新XRヘッドセット「VIVE Focus Vision」 実機に触れて見えた優位性は?武者良太の我武者羅ガジェット道(2/4 ページ)

新製品「VIVE Focus Vision」の強みはどこにあるのか? 発表会で実機を見てきました。

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既存のプロセッサのパワーを引き出す構造に

 2016年、HTCはValve(PCゲームプラットフォームのSteam運営企業)と共同開発したVRヘッドセット「HTC Vive」を発売しました。HTC Viveのために開発されたトラッキング技術の規格「Lighthouse」は、コンシューマー向けVR機器のスタンダードとなり、現在も高精度なフルトラ(フルボディートラッキング)を求めるユーザーから評価されています。

 しかし、部屋に外部センサーを設置しなくてはならないLighthouseは、新規ユーザーが参加する際のハードルの高さにもつながっています。その点を考慮し、HTCは外部センサーを使わないインサイドアウト方式のVRヘッドセットも開発してきました。

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HTCグローバルプロダクトマーケティングマネージャーの政田雄也氏

 新しいVIVE Focus Visionもインサイドアウト方式を採用したデバイスとなっています。SoCにはQualcommの「Snapdragon XR2」を採用し、スタンドアロンのXRヘッドセットとして動作するとともに、ゲーミングPCとの連携も視野に入れたモデルです。

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「VIVE Focus Vision」の側面。重量バランスを考慮したデザイン

 とはいえ、Snapdragon XR2は最新のプロセッサではありません。HTCの製品でいうならば、2021年に発売された「VIVE Focus 3」が搭載していたものと同じです。もっと言えば、VIVE Focus VisionとVIVE Focus 3はボディー全体が非常に似ています。

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VIVE Focus 3との外観上の違いとなるステレオカメラ部

 外観上の違いは、パススルー用のステレオカメラなどのセンサー類のみです。ディスプレイパネルの解像度や、フレネルレンズの採用など、基本スペックも同一です。

 VIVE Focus Visionは、VIVE Focus 3をベースにMR機能を追加したアップデート版のXRヘッドセットといえるでしょう。

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付属するハンドコントローラーも、近年のXRヘッドセットでは採用されなくなってきたリングパーツが付く

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