オートフォーカスアイウェアの新モデル「ViXion01S」を試す 頭がデカい筆者に対応、その実力は?:今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(4/4 ページ)
私の“でっかい顔”でも問題なく装着できるという新モデルViXion01Sの実機レビューをお届けします。
「ViXion01S」でも私の頭にはまだちょっときつかった
さて、実際に使ってみた感想をお伝えしましょう。まず装着感については、しっかりと深くかけることができ、ずれることもありません。ただ個人的には長時間装着すると、少し痛みを感じました。とはいえ、従来のViXion01とは異なりViXion01Sは左右のツルに何も入っていません。ドライヤーかヒートガンの風をかけながら、少し広げてしまえば、解決するかなーと思っています。
レンズ(径)の小ささに起因する有効視界については、今後広くなってほしいと考えています。しかし、現時点でも十分実用的です。どのぐらいの範囲が見えるのかお伝えするのは難しいのですが、20cmぐらい前に持っているコミックのだいたい2分の1ページが収まるというとイメージしやすいでしょう。
試作機でマンガを読んでいて気になったのが、オートフォーカスの挙動です。ページからページに移るときにフォーカスがずれることはないのですが、視界の際(きわ)の部分が微妙に広くなったり狭くなったりします。それだけオートフォーカスを小まめに調整しているのでしょう。
ただし、ViXionによれば、Bluetoothが最新バージョンの5.4となり、常時接続可能となったことで、ファームウェアをアップデートしないと変更できないような設定もアプリから可能になるとのことです。現時点ではアプリの仕様は不明ですが、継続的な進化も期待できそうです。
今回、ViXion01Sを数時間ほど連続して使ってみたのですが、レンズが小さいことにはメリットもあります。装着したままでも少し視線をずらせば、レンズ外をしっかりとみられるのです。例えば、エアガンのメカボックスをViXion01S越しにいじりながら、参考となるYouTube動画をレンズ外からチラ見できたりします。
大口径新型レンズを採用したフルチェンジモデルなどが発売されたら、コロッと考えを変える可能性大ですが、現世代を利用する際にはそんな使い方をしてもよいのではないでしょうか。
前モデルからの改善点多数 デカ頭の筆者は買い替え不可避
ViXion01を購入した筆者としては、レンズ径を拡大したフルモデルチェンジでの買い換えを予定していたのですが、装着しやすさ、軽量化、自由にレンズを選べるアウターフレーム(ブルーライトカットレンズを入れたいです)、直感的な視度調節レバー、バッテリー駆動時間の延長と、改善点が多岐にわたります。しつこいようですがデカ頭の筆者は、「ViXion01S」に買い替えざるをえません。
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